鸐 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
1話切りしなくて良かった
舞台が見知った地であることから、期待していたのですが、1話は全然話が見えないし、ハーレムアニメかな?と思うような雰囲気でした。
私はその手の作品を好んで観るタイプではないので観るのを止めようかとも思ったのですが、背景がかなり秩父だったのでもう少し見てみよう、と。
割と評価は高い作品ですが、
女の子の可愛さにハマるか、
20歳前後で小学生だった頃の流行りを知っていた人か、もしくは秩父市を知っているなど登場人物と共通点のある人でないと楽しむのは難しいかもしれません。
前半の大きな見せ場はゆきあつの女装です。
3話を観たところで、やってくれた!ただのオタクアニメでは無かった!
と思いました。
その後の話はめんまへの想いが断ち切れないめんまのお母さんも加わり、更には恋愛の縺れも加わってどんどんとドロドロした方向へ進みます。
これはあの花脚本の岡田麿里さんが参加したWIXOSSを観てから思ったのですが、もしめんまの底なしの明るさがなければこの作品、ドロドロし過ぎて気持ち悪いアニメだったかもしれない。
バランスをとった結果、めんまが誕生したのだとしたら、制作者の思惑って凄いです。
めんまの明るさのおかげで作品の雰囲気が暗くなりすぎず、程良い暗さを保ったまま徐々に盛り上がって迎えた最終回でしたが、
「もーいーーかーーーい」
え、いきなりどうしたの?
唐突に始まったかくれんぼのせいで泣けるどころか半分くらい悶々としていました。
そもそも、「もう いいかい」って、うちの地元では隠れる時に使う言葉なんです。
隠れた後には使わないんですよ。他の地方のルールはわかりませんがどうなんでしょうか。
その後のあの花って結局なんだったんだろうと意識させる絵作りは素敵でしたけれど、最後で落ちてしまった感は残念でしたね。
結局あの花の花ってなんだったのでしょうか。
少々気になる点もありましたが、全体的に高水準の作品であったと思います。
最終回を向かえてから見直すとよく分からなかった1話2話も面白くなっていて、凄い作品だなあと染み染み感じます。
思い出補正を追加すれば、最高のアニメです。