roro-k さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
どれだけ時代が変わろうと……
ワタシだってたまには「名作劇場」のレビューを書いてみたいのでス。
でも、全話観たことがあるのは後にも先にもこの一作しかないのですヨ
だから、たぶん このての作品のレビューは今回が最初で最後になると思いマス。
まず 冒頭からテンション高くシャベリまくる主人公。
原作を読んでいないワタシは素直に度肝を抜かれました。TV脳のワタシから言わせれれば「つかみはOK」状態に持ち込まれてしまいまスた。やがて移動してゆく馬車につれて移り変わってゆく景色 なかなかの見所です(当時、ロケor資料検証、相当がんばったんだろうナー)。さらに続く主人公のおシャベリ、さらに迎えるであろう波乱の予感。1話観ただけでもワタシには充分に衝撃的でした。
この作品を引き受けたとき監督の高畑勲さんはこの原作があまり理解できなかったそうで、だから、原作の“改変”ができなかったそうです。ちなみに共にこの作品に携わっていた宮崎駿さんはシーズン途中で逃亡(笑)したそうです。しかし作劇的に原作をいじらなかったことが後に作品の高評価につながってゆくのだからわからないものですネ。
正直、シリーズ後半には作画的&演出的不備もあったようですが、ストーリーがソレを凌駕していきます。子供向けに脚色されてない名作劇場はハンパなくオモシロイです。
全50話、最後まで観る価値はあります。
ワタシにはヒジョーに充実した時間になりまスた。
日本のアニメーションの歴史の中での“特異点”たりうる名作です。
(これだけは異論はみとめナイ、キリッ!!)