千秋録 さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
『まどマギ』の前兆が窺える作品
環望の漫画を原作としたシャフト・新房監督の作品。主人公は人狼の少年、ヒロインは吸血鬼の女王。耽美的な描写も多い作品で系統的には『物語シリーズ』に近い。
2010年の作品だが『化物語』(2009年)に比べて極端に知名度が低い印象がある。確かに物語シリーズほど萌え要素は無いにしても、内容的には『物語』や『まどマギ』が好きな人なら一見の価値はあるだろう。ただし、OP・初期EDや第1話のバラエティー番組の演出は、相当損しているように感じる。
メインヒロインが悠木碧さん、その友人となるサブヒロインで黒髪の少女が斎藤千和さん、第十話のサブタイトルが「ワルプルギスの夜」となると…やはり『まどマギ』に影響していると考えても良いだろう。メインヒロインは物語の忍野忍&キスショットに近い印象があるのだが^^;;
上記以外にもアバンタイトルでのカウントダウンや後半EDの演出などにも『まどマギ』の兆候は現れている。興味があれば、その確認だけでも見る価値がある…というのは邪道過ぎる感想だろうか?