disaruto さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態：観終わった

都条例が認めたアニメ。倫理の壁を超えられるか？

制作はfeel.で原作はゲームです。
ジャンルは青春ラブストーリーです。
性描写が強いので、苦手な方は注意です。


不慮の事故で両親を亡くした双子の兄妹の春日野悠と穹はかつて生活していた田舎の奥木染町に引っ越してくる。
二人で生活する中で悠はかつての知り合いと関わっていき、本当に大切な存在に気づいていく。


取り敢えず「ヤバい」という方向性で有名な作品ですw
本作はルート分岐方式をとっており、4人のヒロインを扱っていきます。
一人一人を扱っていくので別にハーレムってわけではありません。

個人的には序盤の2人のルートは、はたして必要だったのかと疑問符。
この作品が描きたいのは「インセスト・タブー（近親相姦の禁忌）」だと思いますので、だったらメインヒロインである穹ルートに関わってくる幼馴染の奈緒ルートだけやっておけばいいじゃんと感じざるを得ません。
正直、2人のルートで12話でも十分描けたのではないでしょうか。
それでも真正面から主題と向き合った点は評価できると思います。


うだうだ言いましたが、穹ルートは良くできていましたね。
もうほんとずっと穹ルートやってくれればよかったのにってくらい良くできていましたw
穹ちゃん可愛いのだけど見ていて辛くなった。
最終話は結構あいまいに終わっていましたが解釈の余地が残る良いラストでした。
{netabare}結局あれは死んだってことになるのか？
そうなると悠からのメールが説明つかない。
でもラストの汽車の中で穹は人形を持っていましたよね。
家にぼろぼろの人形があったのが今度は説明つかない。
また汽車の窓から真っ青な空しか見えなかったのも天国を暗示しているような気がします。
溺れて助かった後の「生きているんだよね」という悠の言葉も何だか伏線くさいし。
状況証拠は「死んでいる」、物的証拠では「生きている」なんですよね。
でも個人的には最終話タイトルも考慮すると死亡エンドかなと思っています。
ただ単に演出がかみ合っていないだけかもしれませんがw{/netabare}


何で有名なのかと言えば、まあ性描写でしょうねw
加えて近親相姦あり。
エロさについては人それぞれ思うところがあるでしょうが、ちょっとこれをTVでやっちゃまずいだろと言わざるを得ないw
ねっとりした作画のいいエロアニメ。
というか、もうやっちゃっているのでアウトw
ですが都条例はこれを認めたようなので、エロい方面では何でも行けると思いますよ。


総括して、いろいろな意味で心がざわつく作品でした。
これは間違いなく印象に残ります。
エロが大丈夫で刺激的なものを求める方はどうぞ。