かかのん さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.0
作画 : 5.0
声優 : 1.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
クオリティは高いけど、ネムイ演出の映画でした。
脚本の藤咲さんは攻殻の小説版を読んだ時に期待してた方なんですが…
あれで全てを使い切ったんでしょうか?
PS2の攻殻ゲームは楽しめました、BLOOD+は失速、ルー・ガルーはメタメタw
今作デキが悪い部分の殆どを脚本が足を引っ張っています。その為に全く演出に切れがありません。
綺麗な画は見せてくれるんですが、演出に強弱が付いてないので眠くなりました。
戦闘に魅力が全くありません!敢えて言わせて貰うと画の設計の仕方がUFOさんの「空の境界」の影響を受けすぎていて、全体にフィルターをずっと掛けているのが気になりました。
ちゃんと高精細な背景を書いているんだから、もうちょっと画本来の出来で勝負して欲しかった気がします。
3Dモデルを多用しているのですり合わせに、レゾリューションと空気遠近と3D光源で、テカらしたい気持ちも分かりますが、エフェクトかけ過ぎでちょっと下品ですね。
もうちょっとカメラとカットの演出で勝負して欲しかったです。
それはさておき、郁人?が旧BLOODやゲーム版や+からの何かのキャラかなあ~と思っていたのがオワリがなんとも中途半端に投げっぱなしで不満が貯まりました。
後キャラのどんでん返しもTV版Cからの延長なんで「やっぱり!」というww
また某キャラの声がAKBの人で映画におけるヒロインもあの子!普通の映画では主人公やヒロインが中々ドラマ中で動かないのは脚本上の理由がある為にそうなるんですが、そのお陰で一番の仕掛けがバレバレでした。
ドラマの進捗が業界で云うところの「ネムイ演出」になっていて残念でしたね。
今となってはTV版の方が、いろいろぶっ飛んでて面白かったなあ~というが正直なところでしょうか?ただ個人的には雰囲気は好きなので良かったかなあ?
あれ最後に褒めようと思ったんですが…やっぱり無理でしたw