退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 5.0
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
もし前半「合わないかも」と思っても諦めずに観るべし!
このサイトでの神評判、信頼できるキャッチレビュアーさんたちの高評価、そしてリアルアニ友の絶賛。もうこの時点でこの作品が神作品であることは間違いない。間違いないはずなのだが...。
9話くらいまで、どうしても物語の中に入っていく事が出来ず、違和感の壁の外で体育座りをして「何だか楽しそうですね。」と眺めていることしかできなかった。
まず作画。これは多くの人が言っておられるようだが、違和感の一要素になっていた。それよりも大きいのは、僕が感情移入できるキャラクターがいなかった事。非現実的なキャラ、世界感は物語の常だが、それと自分を繋いでくれる、作品中で自分の分身と成り得るキャラがいるかいないかで、楽しめるかそうでないかが決まるものだけど、それが当初いなかった。
主人公が僕の一番苦手なタイプであるアンニュイデカダン・女の子に対する畏敬やテレが全くない不良キャラ、というのが致命的だった。そういうキャラをカッコいいと思えるか、いけ好かないと思うか。それがこの作品の前半を楽しめるかどうかの分かれ道だろう。
僕は後者だったが、しかし同じ感想を持った同志の偏屈諸君!ここで断念するのはまだ早い。後悔しますよ!!
風子編のラストでホロリ。その後はことみ~渚編といつの間にか物語に引き込まれ、いけ好かなかったはずの岡崎朋也と一体になって泣き、笑っている自分がいるではないか。テニスコートで、複雑に絡み合ったそれぞれの感情が一度にほどけるシーンは泣ける。最終話も非常に素晴らしかった。
この後さらに評価の高いアフターストーリーが楽しめるなんて!間違いなくオススメできる名作です。
惜しむらくは、やはり前半。大事なつかみなので、もっとキャラの表情・感情の描画、演出に力を入れて魅力を引き出し、感情移入させて欲しかった。後半はそのあたりもあれだけ秀逸なのだから。
P.S.智代編はマジヤバイです!