「魔法少女まどか☆マギカ(TVアニメ動画)」

総合得点
90.9
感想・評価
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棚に入れた
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ランキング
45
ネタバレ

いっき さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

こんなにも1クールアニメで満足したアニメは珍しい

全12話

TVアニメリアルタイム視聴から見返して、こんなにも1クールアニメで満足したアニメは無いんじゃないかと思うくらい内容、終わり方、キャラ、演出、どれを取っても満足のいくアニメでした。

魔法少女、OPの魔法少女になったまどかのほんわかとした描写、始まりの明るい展開、それを一気に覆してしまう内容、そんな内容だからこそインパクトもあり見せ方もすばらしいのでこんなにも人気があるアニメだと思います。

そして声優陣もすばらしい
悠木碧さん、斉藤千和さん、野中藍さん、喜多村英梨さん、水橋かおりさん、加藤英美里さんなどこれ以上のキャラにあった声優さんはいません。

キャラの人間模様、インパクトのある見せ方、キャラの心情を全キャラうまく描いてキャラに感情移入する、終わり方は悲しいけれど救いがあるエンドで一つの作品として、まして1クールですばらしいアニメでした。

ニトロプラスの「愛の戦士」虚淵さんのシナリオですので鬱展開の人間模様、挫折、復讐、などマイナス要素が嫌いな人はこのアニメはオススメ出来ません。高鬱度ですので鬱に抗体、それを乗り越えての完結エンドを楽しむことが出来れば最高のアニメになると思います。

{netabare}
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☆キャラ【巴まみ】
衝撃の3話までのキャラ

☆【魔法少女になった動機】
交通事故で死んでしまう命を魔法少女になることで救われた少女。

☆【鬱要所】
①交通事故で両親死亡
②生きるために仕方無くなった魔法少女なので何も得られずに戦いを強いられる立場
③まどか達と出会うまでみたぎはら市を一人で守っている孤独感
④やっと仲間を手に入れたと思った矢先に死亡

まず12話ということで3話で巴マミというキャラをこういう首パッツンでリタイアさせてしまう見せ方は衝撃がありますし、希望を見せての残酷死亡エンドは虚淵さんらしくて衝撃度はすごいんじゃないんでしょうか。ここまでの話をステップにして先に進めた人は自分と同じでこのアニメを楽しめます。


☆キャラ【実樹さやか】
汚れを貯めてしまい唯一魔法少女から魔女になってしまったキャラ

☆【魔法少女になった動機】
憧れのバイオリニスト上条恭介に小さな時から好意を持っていて、その恭介が交通事故で左腕を負傷し、一生バイオリンが引けない体になりその後遺症を治すために魔法少女になる。

☆【鬱要所】
恭介のために行動、そして左手を直すために一度の願いを叶えてくれる魔法少女になったが、左手が治った当の恭介はさやかにまったく興味がないというほど彼女に冷たく、報われない、魔法少女の正体を知った失望感、これからの未来の暗明の不安、友人まどかとの一方的衝突で罪悪感など、とにかく負の連鎖で報われないキャラ。

まどかがもっとさやかを救うことが出来なかったのかと思ってしまいます。そういう思いを抱いてしまう自分が出来上がったことこそ、虚淵シナリオだと分かっています。恭介は・・・もうクズだと思います。


☆キャラ【佐倉杏子】
とにかく自分のため行動する少女

物事を履き違えず、損得を考えて、どうすれば自分に利益が出るのかと行動している淡白な少女だが、さやかと出会い変化していく。

☆【魔法少女になった動機】
貧しい家庭、両親のために魔法少女になる

☆【鬱要所】
貧しさから脱出し、両親のために魔法少女になったが、魔法少女という立場が宗教などの要素で父親との仲違いから一辺に両親と妹を目の前で''心中自殺''という、最悪の家族との別れを体験した少女。

人のために、何かの役に立とうとする考えを一切否定し、自分のために行動する少女だが人のために行動する考えの最悪の末路を体験しただけに、そんな少女とさやかの展開は胸を打たれるものがある。しかし恭介はクズということは変わらない。


☆キャラ【暁実ほむら】
やはりこのアニメでキーになるキャラですので生い立ちもそうとうなものがあります。

心臓の病気で長期入院していたが完治したのか、久しぶりの学校復学のため通った学校でまどかと出会う。そしてその終末をしった彼女が魔法少女となりまどかのために行動していく。

☆【魔法少女になった動機】
心臓の病気でしばらく入院して、復学した際親切にしてくれたまどかや魔法少女の皆に出会い救われたがその魔法少女の末路を知り、まどかを救うために魔法少女になる。

☆【鬱要所】
何度も魔法少女としてのまどかの死を見て、幾度と無く同じ時間を駆けていくがその解決策が見えず、当然周りの記憶も繰り返しなので助けてくれる仲間もいなく、永遠と思えるほどに繰り返しの時間を歩んでいる孤独な少女。

なんといっても10話の生い立ちの見せ方はすばらしいかったです。今までのアニメの経過の謎も解けますし、別時間軸の物語も見えキャラ自身の背負っているもの見える。全12話のあの10話の見せ方も全体を通してすばらいです。


☆キャラ【まどか】
概念(円環の理)級主人公
主人公要素なんて言葉がおこがましい程の主人公要素を持つキャラ
この少女の幾重もある時間軸をほむらと駆けていくアニメが魔法少女まどか☆マギカ

☆【魔法少女になった動機】
魔法少女になった魔女を救うため宇宙の概念を変えるために魔法少女になった。そのため魔法少女から宇宙の概念になり魔女の呪いを一挙に背負った。
別時間軸:魔法少女になることが自分のやりたいこと。

☆【鬱要素】
自分を犠牲にして魔法少女になり、宇宙の概念(円環の理)になった少女。今までの人生の記憶を知っている人はいなくなり、幾重にもある魔女の穢れを救う役目を背負った。しかしその役目を自分の決意によるものなのでそれは救われる。

幾重にも時間軸が重なった存在まどか。その存在を利用しようとするのがインキュベーター。それを阻止するのがほむら。そんな時間旅行を見せて、宇宙を含めた少女たちの物語を見れるのが魔法少女まどか☆マギカ


☆キャラ【キュウべぇ】
別の星からの宇宙人
宇宙のためエネルギー(エントロピー)を集めることだけを目的にしている

エントロピー発生には地球の第二次成長の少女の''感情''が最大の効率で集めることが出来るので少女を一つの願いを餌に魔法少女ゆくゆくは魔女にしエネルギー源にするのが目的

こういう超淡白なキャラはアニメ的には好きです。まして外見が使い魔みたいな格好だと外見だけでもアリだと思うし、他の人の意見で殴りたいとかメタメタにしたいとかの感情は抱かないです。こういう存在だと位置付ければ納得のキャラで、このアニメに一味を持つことを含んでキュウべぇは楽しみました。当然キュウべぇのヤられシーンも楽しみましたwこういう存在ですからw


やはりこういう時間軸要素が絡んで鬱、キャラの人生模様(鬱気味)、宇宙規模など壮大、ちゃんと纏まっているアニメは自分的に大好きです。このアニメに出会えてよかったと思えるほどのアニメでした。
{/netabare}

投稿 : 2014/09/17
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サンキュー:

7

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