roro-k さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
テーマバレ?をアナタに....
「innocence(イノセンス)」は前作「GHOST IN THE SHELL 」の続編です。
この作品の見所は圧倒的なそのビジュアルです。ですからとにかく「観てください」としか申せません。アっ、ナニか登場人物たちがムズカシそうなことをのたまわっておられるようですけどスルーしちゃってください「特に意味は..ない」ですから(本当に意味がないからこまる...)。
「GHOST IN THE SHELL」のときは考察のしがいがありましたがこの「innocence(イノセンス)」にはほぼ必要ナイと思われます、そこには、ただ「自己の存在の境界が限りなく曖昧になったヒトたち」と「ヒトの魂(ゴースト)を無理やり持たされた人形たち」がいたという現実だけ....,、「GHOST IN THE SHELL」をご覧になっている方なら その意味はご理解いただけると思いマス(わかったからタノシイというオハナシではアリマセン、むしろ胸糞悪い部分があるだけです..人形たちのゴーストが哀れで...)。
☆ここから先はネタバレではなくて実はテーマバレ?です。過去の作品からの引用もありますが ご容赦くださいネ☆
それにしても 押井守(監督)という人はダイスキですよネ「アナタはだ~れ?」とか「キミはだれだい?」的なセリフ。挙句の果ては「わたし」の存在すらわかんなくなる。
そして究極の最終形態、「本当は君も僕もとっくにいなくなってしまっていて、誰もいないセカイに ただ 雨が降っているだけなのかもしれない(台詞はオリジナルより少し短縮してアリマス)。」って(1985年制作。原案・脚本・監督 押井守「天使のたまご」より)、どこまで“自我の認識とか存在の揺らぎ”に拘り続けるんだか....。 そうです、この監督さんが「GHOST IN THE SHELL」を経て「innocence(イノセンス)」に至る今日まで描き続けてきたテーマは二十数年間変わっていません(スカイ・クロラ以降については???ですが)。この認識があれば“難解だ”と言われてきた作者の映画を読み解くのも比較的たやすくなるとオモハレます....(たぶん、..ネ.)。
さて、映画「innocence(イノセンス)」は主人公バトーがお船を急襲、何故かしゃべるお人形さんとペアを組んで大立ち回りを演じながら真相にたどり着いて幕となります。ソレにしても結局“アノ人”オイシイトコロ 全部持ってっちゃいましたネ~~。で、バトーさん独りで..いえ、“ガブリエル”(あの犬の名前です)と二人?で家路につきます。なにげにこのイヌのおかげで同僚達との距離がほんの少しだけ近くなったような....、子(犬)はかすがい、とでもいいましょうか...ネ。
それにしてもエンドロールの「Aranjuez(アランフェス)」はひきょうヤワー! 反則やデーー!!