青陽 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
NO FEAR
かけがえのない今が変わってしまうこと。
人を好きになること。
好きになった相手に振り向いてもらえないこと。
傷つき、傷つけてしまうこと。
大切な人を失うこと。
人は誰かを想うが故に恐れてしまう。それは、子供も大人も海神様も同じだった。
ついに最終話。
お女子さまの墓場で繭に包まれた美海。助けようとするひかり。ずっとまなかが好きだった。両想いになれたらと望んでいた。けど、そばで支えてくれていた美海の気持ちに気づけず彼女を傷つけてしまったと自分を責める。好きなんて気持ちがなければ、好きにならなければ・・・かつて美海が言ったことを思い出す。
しかし、美海は繭の中でそんなひかりを見て思う。自分を想って泣いてくれる、そんな人を好きになったその幸せを。ここの挿入歌はタイミングといい楽曲の良さといい完璧だった。歌詞は美海視点かな。
「愛する心がないのは凪のようなもの。穏やかで傷つくことはない悲しみも無いが、喜びもない」鱗様のこの言葉でミスチルのくるみの歌詞を思い出しました。「あれからは一度も涙は流してないよ でも本気で笑うことも少ない」
歌でも小説でも映画でも、ずっと昔から変わらず、おとぎ話のように語られているのは誰かを愛することの大切さ。友愛、恋愛、家族愛、二次元への愛……その形は人それぞれ自由でいい、そうやって人は誰かを想い成長するのだから。
峰岸くんが「美海が綺麗になった」と感じたのも正しいでしょう。
彼女の初恋が報われなかったのは残念だけど、ひとり海の底エンドじゃなくて本当に良かった…!
〈過去の感想〉
{netabare} ~
まだ途中ですが、キルラキルと共に5話があまりにも神回だったのでレビューします。
1話の時点では、世界観や作画の美しさに気を取られてあまり記憶に残らなかった「どっかい」というガム文字。漠然とした海の人に対する差別なのかと思っていたが、もっと個人的で複雑な心境から来てるものだったんですね…。ただの生意気な小学生コンビだと思ってたけど、あれが伏線だったとは。
美海は今まで仲良くしてたあかりが新しいお母さんになるのが受け入れられないのかと思ってたけど、好きな人が居なくなってしまうのが怖かったんだ…。
ここら辺の話はCLANNADを彷彿とさせました。
「出会わなければ、よかった…」なんてことはないんですよね!
ってか、光はまなかに対してはアレなのに、小学生相手だと半端ないイケメンになってるのが…(笑)このドリコンめ!
今まで大人のように振舞っていたあかりが、5話では子どものように自分の気持ちを素直に吐露する…その変化は、さすが名塚さん!素晴らしい演技でした。
そして、解り合えた2人の後ろで朝陽に照らされる「どっかいかないで」のガム文字…なんて書いてあるか予想できてても、思わず涙腺がゆるみました。やってくれましたね、良い演出でした!
12話を見て{netabare}
要と紡。ずっとイケメンな立ち振る舞いを見せてきた2人の人間らしさ、というかやはりまだ子供なんだなってのを確認できた回でした。
序盤の親子のやり取りは良かった。あんた変質者じゃなくて立派な父ちゃんだよ。
そりゃ、喫茶店のマスターも涙を拭うわ。彼はいろんな人生を見てきているんだろうな。
ほかのみんなはお船引の準備。まなかちさき紡は衣装を探しに街へ。それを聞いた要は心中穏やかじゃなさそう…。
古着屋の店員さんは美しい声をしていましたね、再登場希望だけど無理かな。
買出しに行った街で、紡の親子関係の微妙さが明らかになりました。あまり親とは仲が良くないみたい。9話の街での用事というのもたぶん親関係のことだったんだろうな。
そして後半。
要「まなかのことどう思ってるの?」
これは、あの花を思い出さなかった人はいないでしょう。
ひかりは自分の素直な思いを口にします。
しかし、まだ自分の気持ちが定まらないまなかは教室を飛び出して…死んじゃうか、冬眠してしまうのではないかとハラハラしました。
無事でよかったけど、またしても素晴らしいタイミングで紡が!
そんなことは知らないひかりとちさき。
関係が壊れることを恐れて、ずっと自分の思いを伝えられなかった2人。「まなかが好きなひかりを好きだった」切ない…。でも、対象が何であれ、一生懸命になっている人って惹かれますよね。
関係が壊れちゃうかな、と不安そうなちさきに対して
「こんなことで壊れねえよ」
ひかりは人としてどんどん成長してますね。
いつの間に男の人になっていたんだろう。
それに対して、悩むまなかは紡の網の中。
ほんと毎回最後の引きが上手で、次回が楽しみなアニメです!
{/netabare}
13話〜15話を観て{netabare}
やはり12話のアレはフラグだったか…。お船引の歌やらお祭りでの事故やら13話は衝撃が強すぎじゃないですか?
( ゚д゚)←ガチでこんな顔になりました。
人魚姫みたいな。ちさき以外みんな海の底に…。
そして物語は5年後に移ります。
1クール目のときは
なんで小学生コンビの恋愛感情の描写にこんな時間割いてるんだろうと思ってましたが、こういうことだったんですね!タメになって物語に本格参戦です。14話とか みうなが主役かと思いました。
もう光のことをドリコンとは言えないですね。視聴者のほうは相変わらずドリコンですが(笑)二人とも可愛くなり過ぎでしょ!
それにしても、あれだけ不安を煽っといて5年で冬眠から目覚めるのかよ!早いな!浦島太郎なんて戻ってきたら何百年も経ってたぞ…と思いましたが
14歳からの5年間って一番変化が大きいですよね。
昔のままの光、成長したちさきとみうな…ガラスに映った自分の姿を見るそれぞれの姿が印象的な15話でした。
いや、ってかもう15話はまたもや濃い回で興奮冷めやらず、上手く感想書けないのでもう一度観てきます。
とりあえず紡も光も半端ないイケメンっぷりを魅せてくれて、ちさきとみうなは半端なく可愛い。引きも気になる終わり方。いったい何度目の神回だ?
そ・し・て!
目覚めたときは全裸で独り…そこから前も隠さずに歩いて行き、喫茶店のマスターに話しかけるその紳士的で堂々とした姿。
いけすかないキザな奴だと思ってましたが、要が真のイケメンだと確信しました。 {/netabare}
19話まで観て
{netabare}
要…。うわぁ、きっつ…これは辛ぇ……
思わず呟いてました。二人で台所に立つ姿、お互いを理解してる様子。5年間の重みを間近で見せつけられて…さやかちゃんだったら一瞬でソウルジェム濁っちゃうレベル。
これはいたたまれない…今のところ要が一番可哀想に思えます
そして、ついに、しおししおに突入。いくら動揺してるからってあの状況でみうなを1人にしちゃダメでしょ。要だったらそこらへんわかりそうなのに…
みうな、海中でポッキー食べてたけど、どうなんだろう?まずそう
まなかの代わりにみうなが犠牲にならず、ほっと一安心。
海神さまの元から連れて帰る代償はエナ?
19話は素晴らしいちさき回でした。ズルいくらい可愛いじゃん
アニメ観てて「うわ、エッロ」とリアルで言ったの初めてだ。
制服よりナース服姿が良かったですね、あの露出の少なさであの色っぽさ。ただ肌を出せばいいわけじゃないって吉野家先生も悟ってたな。梅ジュースで酔った姿も色っぽかったし
世にあふれるおっぱいアニメやパンチラアニメにはぜひ見習ってほしいですね。露骨なエロや、BDだと解放とかやってる内はダメだと思います!
…それにしても回想から始まり、ラストへの持っていき方は見事!話自体の良さと、物語を盛り上げる構成の巧みさに泣きそうになりました。ひかりたちが戻ってきて、やっと時間が動き出したと言ってたけど、ついに紡とちさきの気持ちがはっきりしましたね!
これで気持ちが明確になっていないのは、未だ目覚めないまなかだけ…そして、それを知るのはあのウミウシだけ。
いつになったら目覚めるのだろう? {/netabare}
と思ってたら
まなかすんなり目覚めたり、けれど好きって気持ち忘れてたり、エナができた紡の告白がかっこよすぎたり。
要とさゆの関係が良くなって嬉しかったり。やっぱり大人ぶってても寂しかったんだね。一人ぼっちで全裸で目覚めて服をかけてくれる人もいなくて、帰る場所もなく紡の家にお世話になって二人の5年間の重みをまざまざと見せつけられて……。心の真ん中にいた、ずっと待ってた、そんなストレートな言葉が胸を打っただろうさ。これから進展して欲しい。
そして最終話で明かされる思ってたウミウシに込めたメッセージがひーくん好きだったり、今度は美海が引きずり込まれてしまったり…!!お船引きが始まったあたりから「美海を連れてかないでくれ」と手を組んでました。祈りながらアニメ見たのは初めてでしたよ。
いやもう目が離せない!本当に!間違いなく2014No.1(暫定
最終話、どうなるのか…絶対見逃せない!!!ってか次回予告だけで泣きそう
{/netabare}
恋愛感情、その移ろい入り乱れは複雑ですが、中学生なので思いをぶつけ合っても大人のようなドロドロとした感じにはなりません。登場人物誰もが周りのこと、自分の気持ちに向き合うのに一生懸命で、その姿は太陽を背に舞う水飛沫のようにキラキラして見えます。
みんな、好きな人の前だといつもみたいに上手く振る舞えないあたりはリアルですよね。見ててもどかしかったけど。
最初はなんで夏に放送しなかったんだろと思ってましたが
物語の展開的に納得しました。長く続いた冬も凪も終わり、また新しい季節が巡ってきた。いや、巡ってきたというよりは皆の想いが手繰り寄せた結果でしょう。運命ではなく、選び取った道、結び得た未来。
暖かで色鮮やかな海村を再び見れてよかった。
海の中の景色、巴日やぬくみ雪の幻想的な美しさも良かったけど、潮風で痛み寂れた陸の建物や変街並みも美しかった。
もともと綺麗な作画に定評がある制作会社だけど
恋をしていると世界が輝いて見える、そういう表現だったのかなと私は感じました。
そして、その世界観と音楽が見事に結びついていました。{netabare}ほーいほーい{/netabare}
OPEDをそれぞれ担当したRay、やなぎなぎ、どちらも澄んだ声の持ち主でその清らかな歌声は海みたいだと思った。甘酸っぱい初恋、夏の海のような爽やかさを感じさせたlull。EDは凪の海のように静かなAメロから想いが溢れるようにサビと波立つ。凪あすは毎話引きが素晴らしく、そこから流れるようにEDへ繋がっていたのでどちらの曲も強く印象に残っている。
それにしても前後クール合わせて4曲、OPEDすべて気に入ったアニメは久しぶりな気がする。
[結び]
実写では描けないファンタジーな海の世界、リアルな心理描写に深いキャラクター性。
1話から名作の香りがプンプンしてたけど、2クール目に突入して更に目が離せない展開になって・・・。最終的には今期を、そしてPAを代表する作品になったと思う。本当にこちらからもspecial thanksです!
追記(5/16)
巴日って現実でもあるんだー!!マイナス30度、モンゴルの雪原だと太陽や月の光が屈折して3つに見えることがあるらしいbyグレートネイチャー
こちらもアニメに負けずとても幻想的な風景でした(^^)