野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態：観終わった

あなたの忍耐が今試される（微調整）

タイムリープもの。
タイムリープてなんぞ？分かり易いとこでは映画バック・トゥ・ザ・フューチャーのように過去や未来を行き来すること。

これつまらないしキャラ痛いよ・・(´・ω・｀)
耐えろ(｀･ω･´)
パトラッシュ・・僕なんだか眠いんだ・・(´・ω・｀)
顔洗って来い(｀･ω･´)
全２４話。

どういう話かはあにこれあらすじどうぞ。すごく・・詳しいです。
簡単に言えばまどかマギカのほむらを主人公にしたような感じに近いと言えば近い。

ものすごい評価の高さだったが正直中盤あたりまでかなりきつかった。
これから見る人のための道しるべになるよう大まかにどのへんから面白くなるのか説明する。
序盤相当苦痛。７～８話辺りでゆるやかに上昇。中盤あたりでようやく普通には楽しめるように。
中盤から後半に差し掛かる頃ようやく評価の高さに頷ける。大体こんな感じ。

この作品を見て掴みの重要さを思い知る。起承転結の起。
全て見終わった今なら序盤の重要さも分かるのだが、もうちょい序盤なんとかならんかったのか。
退屈な序盤に追い討ちをかけるかのように出てくるメインキャラがまた痛々しいのが揃う。
特に２ch用語連発の小太り君、その喋り方との相乗効果でうざいことこの上ない。何を狙ってこんなキャラにしたのか。
そしてトゥットゥルーが口癖の頭のネジが緩んでそうな女キャラ。ユルキャラなのはいいけどその口癖は必要なのか？苦手だ。この両名が個人的作中２大苦手キャラだった。しかも何気に出番が多い。
このメインキャラたちのやり取りも実はそう悪くもなくそれなりに面白いとは思うのだが一度痛いキャラ認定してしまうともうダメだ。そのやり取りすら痛々しく見えてくる。感じ方は個人差あれど勿体無い。
一応フォローしとくとこの２大キャラも終盤辺りになり多少印象がマシにはなった。

中盤付近までを例えるならオアシスを求めて灼熱の砂漠を痛いキャラと言う名の１０キロの重りをつけてさ迷い歩くような感じだ。これに耐え抜いてまで見てくれなんてとても言えない。
良作だとは思うが大事な序盤に忍耐を強いるような展開はどうなんだろう。個人的には好きじゃない。
欲を言えば序盤でこそまずガッツリ視聴者を取り込んで欲しい。

だが救いはある。主人公だ。
こいつも大概痛いキャラだと最初こそ思うだろうが、段々と良さが分かってくる。
噛めば噛むほど味の出るスルメのような良キャラ。彼が主人公であることで随分救われた。
感情移入もし易い実にいい主人公だった。
もし小太り君が主人公だったら途中で発狂していただろう。

しかし最初の印象が底辺から始まったこの物語もじわじわと盛り上がりを見せるようになり、ようやく面白いと言えるような展開になって行く。最初の忍耐が報われるだけ良心的な作品とも言える。
全体通して見てもストーリーは丁寧に作り込まれてる印象。
中盤辺りのシリアス展開も引き込まれるがラスト付近の展開はお見事。
それまでの積み重ねもあり盛り上がりが半端ない。
この辺りは是非自分の目で確かめてみよう。初見のみが得られる特権。
他でも散々言われてるだろうがそれまでの伏線の回収を楽しむ作品。

元がゲームらしく複数のヒロイン候補？が存在するが各エピソードも中々面白かった。
いらないヒロインが多分一人もいなかったような気がする。キャラ設定は別としてだが。

終盤に限れば名作と思うが全体として見れば良作。
ストーリーは秀逸だが一部のキャラ設定がやや足を引っ張ってるようにも思う。
取っ付きの悪さが折角の良作なのに本当に惜しいが、それさえ無ければ自信持ってお勧め出来る。