くし さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
だんだんのめり込んできた(^_-)!
舞台は男子2人、女子2人の仲の良さそうな4人組が中学校へ登校する風景から始まる。
美しい風光に恵まれた景色、愛でる眺めから上空を見上げれば、世界を2分するかに見える水面越しの空が漂い、魚の群れが自分たちのすぐ脇を気持ち良さそうにかすめていく。そう、この世界は海中にある町なのだ。
海の世界は陸上かと思わせるほど水はどこまでも透明で、整備された街並みや小径に神社への階段、緑生い茂る林や森、行き交う歩く人、まさに陸の上と同じ景観が広がる。
海の世界の人達は海の中でも、陸の上でも呼吸が出来るのだが、陸の世界の人達は海の中では呼吸が出来ない。元は同じ人間なのだが、分化して陸に上がり適応したのだ。
それぞれの人間がプライドで閉鎖感情を持ち、互いが恋愛すると海の世界へ戻れなくなる障害を抱えている。
そのような背景の中、この海の4人組が向かうのは陸の世界の中学校で、これまで通っていた学校は廃校となったため転入する…。
陸の中学校へ転入した海の4人は、やはり陸の人達の間で軽蔑や非難、誤解などが起きる。
我慢しながらもその果てには衝突する事になる。仲間同士の輪から輪へ接触へと展開した。
真剣にぶつかりあって本当の友達になっていく、誰かを許せる優しさに徐々に変化していく。
生徒達は少しずつわかり合い、誤解を挽回するチャンスももらえた。そして新しい自分を発見し少しずつ成長していく。
徐々だが若者に海の世界と陸の世界との電位の差が詰まってくると、見えてくるのが恋愛。
子供の頃から仲の良かった男女の仲間達が大人へ成長する過程での葛藤する姿も見る事が出来る。
男女で仲の良い友達同士って本当に続くのか、もし一人でもその中の一人が相手を友達以上の感情を持った時にその関係は維持出来るのか。
この物語は、海の世界の人達と陸の世界の人達との二分された社会に、若い世代がその典型的な偏見を見直して分かち合う有り様を描いたものだと推測される。
これからどう発展していくのか見逃せません(^_-)!
また、EDのやなぎなぎさんが歌う「アクアテラリウム」素敵な曲ですよ。