ともか さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
切ないけれど心温まる、同人の短編作品。
同人のアニメ映画、 全1話(本編約35分+追加エピソード数本)、 2010年9月公開。
レンタルされているので観ることができる作品です。
主人公は家族を失って希望を無くし、そのショックで
楽しんでいた音楽活動もやめてしまった一人の青年。
ゴミとして捨てられていた、旧式で壊れかけのアンドロイド(ヒロイン扱い)を青年が拾う。
限られた時間を大切にして共に過ごしながら、
ヒロインは全力で生きようとして、青年は希望を取り戻していきます。
展開は おおむね想像どおり、先は読めてしまいますが、
心温まるお話を見ることができて満足しています。
しかも、これが同人作品だというのだから出来(特にシナリオ)の良さに驚きます。
追加のエピソード、DVDのコメンタリーも観ました。
こちらも良い話に、クスッと笑える小エピソードもありました。
一点だけ惜しかった点は、どうも見切り発車で放映されたらしいこと。
サークルメンバー曰く、本当は本編に組み込みたかったお話もあったのだそうです。
制作期間の期限切れだったのでしょうか。
それでも短編としては、充分に良作の部類に入ると思いました。
知名度はあまり高くないようですが、
今のように静かに評価されていくのに相応しい作品なのかもしれません。
短時間で見られる作品をお探しの時に、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
余談で、
あにこれのサムネのような淡い感じの絵は
この作品のイメージに合っていると思いますが、
作中の作画は普通の濃さで描かれていたと記憶しています。