しめりけ さんの感想・評価
1.9
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
サバゲーとは一体・・・友情とは一体・・・!?
【作品の概要】
「美少女x○○シリーズ」で、今作はサバゲー・・・・・の、はずだったのになーって作品。
なんと言うか、全面的に暴走して迷走した果てに、
この作品の売りが全滅する形になっていたと思う。悲惨の一言。
強いて良い所を挙げるなら、本編とのギャップに哀愁を感じる楽しいEDと安定はしていた作画くらい。
【悪い点】
{netabare}○サバゲーとは何だったのか
まず、自分はサバゲーに詳しい訳ではなかったのですが、
軽く調べただけでもサバゲーファンブチギレ必至な内容だそうで。
作中で意図して描かれた違反行為以外でも普通にマナー・ルール違反な行動が多々あったようです。
ソレ以前にキャラがアクロバティックに人間離れな動きで飛んだり跳ねたり。サバゲー?
なのでサバゲーの魅力なんてモノはほんの少しも伝わらない。
また、BGMはオシャレだが、合って無い。
ED歌詞のように「仲間とアイコンタクトでなんか照れる」とか、「総員!配置につけ!」とか、
視聴者をワクワクさせるような状況を作れそうなのに、少しも出来ていない。
よく比較対象に出てくる「ガールズ&パンツァー」はリアリティをある程度無視していても、
戦車の格好よさ、ロマンを余すことなく表現していましたが、
この作品では・・・・何一つ燃える要素が無い。
○主人公の成長(笑)
この作品にて最も最悪だった点。
逆にここが目が話せないほどに最悪だったがために、視聴を切らなかったという・・・・。
まぁ、原因は主人公のユラだけではない。
周りのキャラも本気でロクなフォローをしなかった事も悪かった。
事の発端は部長そのら。サバゲー初心者に覚悟を強要して、
以後何のフォローもなくただ傍観すると言う無責任っぷり。
もちろん、この部分もサバゲーアニメとしてどうかと思う。
楽しくごっこ遊びをやるのに、何の覚悟が要ると?
で、火のついたユラは調子に乗ってとんでもない方向に暴走し始める。
結果、部員とはギスギス、まさかの主人公が不正行為、・・・・そして修羅の道を歩んだ。
もうこの時点で相当に不快アニメになっていた事に疑いないが、更なる問題がこの後にあった。
・・・・・主人公が部に戻るキッカケになったのが自身の妄想って。は?意味が分からんぞ・・・・
そこは誰がどう考えても、部員の言葉で立ち直る所だろう?
しかも、ユラはこれまで自分がやってきた問題発言や行動について「一言たりとも謝りすらしない」
「コイツ・・・冗談だろ・・・」思わず画面の前でそう呟いてしまった。呟く箇所は何度もあった。
普通のアニメでなら「良い子」レベルの棒が女神か何かに見えるレベルでキャラの性格が悪い。
ついでに、その棒演技は終始そのままだった。何で一番喋るキャラがよりにもよって棒なのか。
意味が分からない。
○その他
サバゲーアニメで妄想によって歴史改変!!
・・・・見ていない人は一体何を言っているのか分からないと思うけど、
俺もこのアニメのやりたい事は少しも分からない。
変な所に力を入れたせいでキャラの掘り下げも甘い。
と言うか、凛のキャラがブレ過ぎで何がしたいキャラなのか分からない。
あと、文化祭で「イケナイお店」寸前の商売をやっていたりとか。倫理観・・・・
ラスト2話のほんわかサバゲー路線に変えても、相変わらずサバゲーらしさは無く・・・・
と言うか率直にノリが寒いので面白くない。
・・・・何なんだこのアニメ。
{/netabare}
【評価】
ついでに評判によれば、円盤の特典としてついてくるBB弾、
特典にBB弾って時点で何かおかしい気がするけど問題なのは
屋外で使えないどころか、質が劣悪なモノらしくエアガンの故障の原因になりかねないとか。
またサバゲー、ひいてはモデルガンというのは扱いを誤れば
大怪我の元にもなるデリケートなモノです。
となれば当然その扱い方・描写にも気を使う必要があったと思います。
にも関わらず↑で述べたサバゲーでのマナー違反・反則行為について
「演出のために一部描写が・・・・(略)」等の注意書き程度のフォローも無し。
万が一にも真似する人が出てきたらどうするつもりなのか。
・・・・褒められる所が見当たらない。