花丸ぽっきー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
水無月の夏越の祓する人は千年の命延ぶといふなり
最終話は夏越の大祓(なごしのおおはらい)で終わりました。
「水無月の夏越の祓する人は千年の命延ぶといふなり。」
神無月には出雲に集って人と人とのえにしをつなぐとされる八百万の神々。神社は豊饒を祝い、人と人とのえにしを寿ぐ場所として悠久の時間機能している。そして、神々は信じる人の前にこそ存在する・・ そんなラストだった気がしました。
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◆大多数の日本人の心の原点に触れる・・(第8話まで観て)
お寺の敷地内にある小さな神社に住む2柱のいたずらっ子のサルの神使(第7話)
サルを神使とするのは日吉大社(山王権現)なので、歴史的に比叡山延暦寺との関係も深く、神仏習合の時代は神社とお寺が同じ敷地内にあっても不思議じゃないか・・とか思いました。
「日本の神さまは世界一いいかげん。」という銀太郎さまの言葉の裏には、なんでもありがたく受け入れる大多数の日本人の心の在り方と、その原点となった神仏習合の思想があるのだと感じました。
(なお、この作品は宗教の優越を語っているわけではないので、いろいろな宗教の方もファンタジーとして楽しんでいただける範囲内です。)
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◆神社マニアのせいかな? 時々涙腺がゆるむんだけど・・
(第6話まで観て)
総合評価up 3.9 ⇒ 4.0 (物語点をup)
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◆神社モノとしてのレベルはかなり高い・・(第3話まで観て)
稲荷神社の跡取娘まことと、神使である霊的な存在のキツネ、銀太郎を中心に、神社や神道的な世界観に通じた日々を描く作品のようです。
そんなわけで、なんとなくですが、「かみちゅ!」とも共通する雰囲気がある気がします。
実は僕は神社や巫女さんが出てくる神社モノのアニメが大好きなのですが、この作品はかなり神社やそれに関連する事柄を正しく描いている気がしています。それだけで評価も期待も高くなっています。
神社とアニメの親和性。
豊葦原千五百秋瑞穂国の二次元に幸多かれ。