てけ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
大家族
オリジナルアニメーション。
花咲くいろは(http://www.anikore.jp/anime/2414/)の外伝。
主人公の緒花(おはな)は仕事中に昔の業務日誌を見つける。
そこには、緒花の母、皐月(さつき)の言葉が書かれていた。
「輝きたい」
安心安定の作画。
本編で印象的だった水と光が、相変わらずとてもきれいです。
このアニメで注目すべきなのは次の2点。
・皐月はどうして家を出ていったのか?
・緒花の名前の由来は何か?
見て聞いてなるほどです。
ただ、「輝きたい」を連呼しすぎて、ありがたみ(?)が薄れているのが残念。
もっと大切に使って欲しい言葉でした。
あまり高い頻度で使っていると、すりこみ効果を狙った後付けの設定にも見えてきます。
まあ、緒花の名前の由来を聞くかぎりは、あらかじめ決められていた内容なのでしょう。
……と、信じたいです。
テーマは「家族」。
ここまではっきりしているのも珍しいですね。
タイトルで言っちゃってます。
{netabare}
それに加えて、「緒花」の由来が「家族」ですから、疑う余地はないです。
ただし、厳密に言うとハワイ語での「Ohana」は、日本語の「家族」と同義ではありません。
もう少し広くて深い意味を持っているそうです。
具体的に言えば、「経済的、精神的に支え合う家族や親戚の集合体」を表します。
つまり、分かち合いの精神、それが本来の「Ohana」の意味です。
人々と一緒に苦難を乗り越え、喜びを分かち合う役割を果たして欲しい。
そんな想いがこめられているのでしょう。
そうすると、喜翠荘(きっすいそう)のメンバーも、ひとつの大家族と考えていいのではないでしょうか。
{/netabare}
美しいグラフィックで描かれる仕事、家族、青春、日常、学園ドラマ。
さまざまな要素が絡み合っていますが、「家族」というテーマを主軸に、きれいにまとめあげています。
本編のファンなら見て損はない作品です。