「空の境界 第五章 矛盾螺旋[ムジュンラセン](アニメ映画)」

総合得点
78.1
感想・評価
852
棚に入れた
4891
ランキング
577
★★★★★ 4.2 (852)
物語
4.3
作画
4.4
声優
4.1
音楽
4.2
キャラ
4.2

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ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

「矛盾だったら良かったのに。」

『空の境界』第五章―矛盾螺旋―

サブタイトル好きです。
矛盾螺旋。


両親を殺して自宅のマンションから逃げ出してきた臙条 巴。
そんな彼が両儀式と出逢い、身をかくまってもらうことに。
しかし、数日しても自分が殺したことは一切ニュースにも出ず
不思議に思い、式に同行してもらい確かめに行く。
するとそこには信じられない光景があった。


個人的に好きな映画です。
導入部分はまあまああるパターンですね。
でもそこからはこの作品の独特な面白さがどんどん展開されていきます。。
今回はストーリーがとても面白く、そしてやるせなかった。
臙条 巴はそのやるせなさを体現する者です。
彼の描写はとても悲しかった。でも良かった。
多少の既視感やくさいなーと思う部分はあったものの
とても楽しめました。
{netabare} 臙条 巴の黒桐との別れ、自分脳の発見、荒耶への最期の攻撃は
なんとも観ていて胸が痛かったです。
その中でも一番は黒桐との別れかな。
死ぬと分かってて行く彼は寂しかったな。 {/netabare}


劇中の分かりにくくする構成はどうかと思いました。
特に意味があったとは思えないし。
押井監督の『イノセンス』でもあったけれど
登場人物だけでなく観てるこっちまで騙そうとしますよね。
そこは好きじゃない。

戦闘シーンや不気味なものと対峙する緊張感、
式のかっこよさを引き立たせる演出は素晴らしいです。
{netabare} 式の刀がエレベーターを上がっていくシーンの
音楽と映像はすごかったですね!
血が沸騰するような興奮を感じました。 {/netabare}


一から四章までと比べても上映時間が長いこともあり
話がよく練られていて観て良かったと思える作品でした。

また観るときにはストーリーに翻弄されず
細部について考えながらみたいと思います。

投稿 : 2013/10/26
閲覧 : 330
サンキュー:

11

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