見習い道化師 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
文字通り『日常』を描いた日常系作品
一人暮らしの美術科だったり、軽音部だったり、ぐうたら娯楽部と生徒会だったり・・・日常系にも女の子が輝く舞台というものがあります。
ゆゆ式にも情報処理部という居場所があるのですが、これはあくまで所属であって舞台ではない。
むしろ、ゆゆ式の魅力を補助するツールのようなものに過ぎません。
それどころか、この作品にはそれといったイベントも無ければ、衝撃的な出来事も無い。
じゃあゆゆ式の舞台とは、魅力とは何だ?と言われれば、それは『日常』そのものなのだと私は考えています。
とりとめもない事で盛り上がり、くだらない話題で笑い合う。
いかにも創作だという特別さは一切なく、だからこその飾り気のない面白味が、ゆゆ式にはあります。
ゆゆ式の感想としてまず浮かぶのが「くだらなさ」でしょう。
けど、なぜか面白い。それはなぜなのか?
三人が一緒になって盛り上がっているから、だからだと思います。
仲良し三人組なんて別に珍しいものでもない。
しかし、そのありふれた面子が、幸せそうに盛り上がっている・・・
その光景こそが、ゆゆ式の魅力なのではないでしょうか。
劇的なんて無いかもしれない。
けれど、一緒に馬鹿をやれる仲間がいる。
そんなハッピーを感じられる作品です。