とろろ418 さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
2013年秋版の感想
【前置き】
2013年秋の枠がなかったので、代わりにこちらへ感想を記述していきます。
因みにWeb版は未視聴です。
【3話まで】
{netabare}これは良く作り込まれた作品かもしれません。
独自の世界観に哀愁の香る物語。見ていてとても心地が良いです。
ただ、構成が解りにくいという欠点もあります。
一番の原因はアイキャッチ?(X章、鏡都とか書いてる一枚絵)ですかね。
表示時間が短すぎて読みにくい。
まあ、読まなくてもわかるんですけど、視聴者が戸惑い易いことには変わりないです。
この分かりにくい場所移動に加え、時間移動も割と多いので更に混乱しやすくなってます。
回想の回想はお世辞でも褒められませんよ。
群像劇とかミステリーとか、パズル型の物語に慣れていないと少し難しく見えるかも。
よくわからないという人は、とりあえず場所と時間軸の確認をするのが良いかもしれません。
大雑把にまとめ→{netabare}
場所は、①京都(現実世界)、②鏡都(絵の中の世界)の2つ。
時間軸は大まかに、①現在(鏡都:コト×兄弟)、②過去A(京都:コト×ミョウエ)、
③過去B(鏡都:古都×家族)、④過去C(京都:古都×ミョウエ)、
の4つに分かれています。(おそらく、新←→古)
④は今後出ないかもしれないので、実質3つかも?
{/netabare}
{/netabare}
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【視聴後】
まず前提として視聴者に優しくない作品だということを理解して見た方がいいと思います。
前述の通り、それなりに論理的な作品に慣れてないと置いていかれる可能性が高いです。
内容についてはネタバレなしで語るのが難しいですね。
というより、この文章自体がネタバレに匹敵するとも言えます。
そういう類のものということだけお伝えすることにします。
内容→{netabare}
とりあえず言いたいのは、事前情報(あらすじなど)そのものが騙しという作者の意地の悪さ。
小説でいう叙述トリックのようなものですね。
大まかなストーリーや個々のエピソードは悪くなかったと思いますが、如何せん見せ方が悪い。
技術云々以前に視聴者が得する作りではないので、万人受けは難しいでしょうね。
おそらく力がある作者だと思うので、次はもう少し視聴者に優しい作品を作ってくれることを願います。
以下、適当に不満点を羅列。
①登場人物
同一と思われるキャラなのに、複数の呼び名があります。
不明瞭にしたところで分かりにくくなるだけなので、ハッキリして欲しかったです。
②場所、時間軸
多少わかりにくいけど、基本的には許容範囲だと思います。
ただ過去に至ってはその不明瞭さと絡むことで、よくわからない状態になっています。
③過去
上記のとおり、不明瞭さが際立つ上、得た情報から推論を立てると疑問点が生じます。
このせいで、父親という人物の言動が一貫していないように感じられ、
結果、感情移入することも難しくなっています。
④物語
焦点の当て方が露骨なため、それ以外のキャラが空気化することが多々あります。
キャラ紹介などなら良いと思いますが、後半の山場などでそうなるのは如何なものかと。
⑤表現方法
この作品に限ったことではありませんが、無理に格闘要素入れるのは何なんでしょうね。
{/netabare}
視聴者に対する姿勢でマイナス、独創性や枠組みの構築力などでプラスして、☆は3.5にします。