退会済のユーザー さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
どこまでも暗く鬱々としたガンダムの最高傑作!
【個人的殿堂入り作品】
本放送は私が高校生の時。
待望のガンダムの続編ということで世間の期待も高かったが、
蓋を開けてみればやや難解な内容(エゥーゴの立ち位置を理解するのに時間がかかった)や、
全体的に暗いトーンの作風に『ライトな』ガンダムファンは早々に脱落。
正直、私もあまり好きではなかった。
しかし社会人になってから見直したZのなんと面白いことか!
暗く鬱々とした雰囲気もまったく気にならない・・・というかむしろ好きなくらいだ。
全滅ENDに近い結末だって好きだ。
なぜならこの作品はニュータイプや強化人間の悲劇を描いた作品なのだと理解出来たからだ。
それは言い換えれば身勝手な大人に使い潰された子供たちの悲劇だ。
戦争という局面で徹底的に利用されまくった彼らが、
明るい希望に満ちたユートピアに辿り着くことは許されなかったのである。
『ニュータイプとは戦争をしなくてもすむ人間達の事だ』(レビル将軍)
宇宙移民が始まって87年。
人類の真の革新は未だに訪れていない。
【追記】{netabare}
中盤以降続々と登場してくるホワイトベースの元クルー達の今の姿が見られるのが嬉しい。
しかし彼らもZではあくまでも脇役なのが素晴らしい!
カツのウザキャラぶりが強烈!
そしてジェリドという最高のネタキャラも^^
最後に・・・このトーンのままZZを作るべきだった・・・。
【各話評価:平均7.06点】
1→50
◎☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆神神◎☆☆☆神神☆☆神☆☆神☆☆☆神◎☆☆☆☆☆神☆☆神☆☆神☆☆☆神神神神
【神回】
第13話「シャトル発進」
アムロ、フラウ、カイ、ハヤト。懐かしいメンバーが続々と。「そんな大人、修正してやる!」
第14話「アムロ再び」
シャアとアムロの再開。Zガンダム屈指の超神回!「何をする気だ!アムロ!・・・アムロだと?」
第19話「シンデレラ・フォウ」
戦争が生み出した悲劇の少女フォウ。「あの飛行機が私に記憶を持って来てくれる」
第19話「灼熱の脱出」
昔からこの回を見ると必ず泣いてしまう。「カミーユ、宇宙(そら)へ」
第23話「ムーン・アタック」
ティターンズのアポロ作戦。ドゴス・ギアが降下してくる時に鳥肌が。「本艦はこのまま直進をする」
第26話「ジオンの亡霊」
戦闘の中のジャマイカン抹殺にヤザンらしさが出ている。「撃てよ、ガンダム。狙いを外すな」
第30話「ジェリド特攻」
ジェリドを一途に愛した女、マウアー・ファラオ逝く。「守ってみせるって言ったろ、ジェリド」
第37話「ダカールの日」
シャアの演説。セイラさんの登場。「私はかつてシャア・アズナブルという名で呼ばれた事もある男だ」
第40話「グリプス始動」
レコアとの再会とコロニーレーザーの発射。「あなたって人は・・・。残酷なくらい優しい子なのね」
第43話「ハマーンの嘲笑」
終始ハマーン様にゾクゾクする回^^「だが困ったものだな、お前は物の頼み方を知らないようだ」
第47話「宇宙の渦」
カミーユとハマーンの戦闘。分かり合えるはずだったのに・・・。「恥を知れ、俗物!」
第48話「ロザミアの中で」
最後は半狂乱になって散っていくロザミアに強化人間の悲しみを見る。「見つけた!お兄ちゃん」
第49話「生命散って」
この一話で一体何人死んだのか。そしてジェリド・メサも・・・。「カミーユ、貴様はオレの・・・!」
第50話「宇宙を駆ける」
全く救いのない最高の最終回!「お前だ!いつもいつも、脇から見ているだけで、人を弄んで!」{/netabare}