黄金土人 さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
タイムトラベルモノの革命的作品
CHAOS;HEADを始めとする科学アドベンチャーシリーズ第二弾でそのゲームを原作としたお話。
声優陣はゲームから続投、ストーリー自体も細かい部分を覗いてゲームの「トゥルーエンド」という真のエンディングとほぼ同じものとなっている。
このアニメ(ゲーム)の革新的な部分はタイムトラベルについて、従来の作品より深い考察がなされていることで中でもジョン・タイターという実際に話題をよんだ自称タイムトラベラーによる「世界線」という概念をとりいれた実に巧妙なシナリオワークである。
もちろん「バタフライ・エフェクト」など過去のタイムトラベル作品から影響を受けていることも間違いないが、ここまで細かくタイムトラベルについて言及した作品は少ないのではなかろうか。
単に「タイムトラベル」の部分だけが秀でている訳ではなく作中のドラマもこの設定を活かした素晴らしい内容。
舞台が現実世界の2010年の秋葉原でありシーンの想像もしやすく物語に入りやすい。
ゲームの音楽をアレンジ、又はそのまま使用した作中の音楽も絶妙である。
唯一の欠点は一話が非キャッチーであることだ。
主人公に好感がもてない、訳がわからない、など様々な理由を挙げる事ができるが、その一話時点ではマイナス部分だったことも全て見終わるとプラスに昇華されて納得してしまう。
そういった作りも秀逸でありアニメ史に名を残す傑作。