あゆとも さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
現実味のある仮想世界。金という悪魔を扱った作品。
11話と短いわりに、現実味のある仮想世界を再現してみせた大変まとまった面白いアニメだと思いました。
{netabare}現実世界とつながった「金融街」という別の世界。この世界は未来を担保にして「ミダスマネー」という金(金融街にいった事のない人は普通の金と同じに見え、現実界では普通に使える)を融資される。融資された者は1週間に1回のディールを強制され、金融街でミダスマネーの取引に応じなければならない。
ミダスマネーは現実界にも巨額に流入しており、もう金融街なしではやっていけない状況。現実界の大物も金融街に籍を置くものも多い。又、巨額の金が動くため、ディールの結果で未来が変わる。金融街に籍を置かない者には変わる前の未来の記憶はない。(金融街の者にしかディールの前後の未来を共有できない)。
金融街の大物三國は「清潔な世界で人々が飢えていくよりも、汚れた平和を選ぶ。この手が汚れても今あるこの世界が維持されればそれで良い」という考えのもと、多くの人間の未来を犠牲にする事を承知の上、輪転機を回し、金融街の市場閉鎖を食い止めようとする。
三國の意見に疑問を持つ主人公余賀は、「未来を使って今を守るなんておかしい。未来を買い戻すんだ。」という意見のもと、三國に対抗する。 {/netabare}
ディールを怪獣みたいのに見立てるのが子供じみていて、(投資の額が怪獣の強さになっている?)もう少し普通のディールで表現した方が私は好きですが、アニメなので、これはこれで良いのでしょう。
最後のディールで未来がどうなったか?ちょっとラストがあいまいではありましたが。