ふりーだむ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
いろいろ、ちっとばかし消化不良気味な作品w
原作未読:
幼い頃からゾンビ映画を見て育ち、ゾンビ映画とゾンビっ娘にしか興味のない寺の住職の息子・降谷千紘。幼き頃に母を亡くし、祖父と父・妹と寺に迷い込んできた猫・ばーぶ共に暮らす普通の高校生。ある日、愛猫のばーぶが交通事故に会い死んでしまう。もう一度ばーぶに会いたいと願った千紘は、以前東北の親戚の家の蔵の整理を手伝った時に見つけた「蘇生術」の本を頼りに夜な夜な町外れの廃墟で蘇生薬の調合をしていた。
ある夜、その廃墟に近づく足音に気づく。近づいてきた少女は井戸に向かい、自分の家の不満をぶちまけていた。翌日また井戸に向かって叫んでいる少女を見ているさなか、うっかりジュースを落としてしまい少女に気づかれてしまう。少女の名は千紘の通う学校の川向にある女子高の理事長の娘・散華礼弥。礼弥と知り合いになり、夜な夜な礼弥と共に毒草を使った蘇生薬を調合するがうまくいかず、最後と決めた薬も失敗(と思った)に終わり、諦め、翌日ばーぶを再度埋葬することを決め、礼弥も誘うが父に見つかり外出禁止になってしまう。約束を守れず全てに絶望した礼弥は毒草を使っている蘇生薬で自殺を図るも、死ねず、千紘を消そうとする父の話を聞いてしまい、千紘を守るため再度家を抜け出し千紘を探すさなか父に見つかってしまう。連れ戻そうとする父を拒絶する中、生き返ったばーぶが現れ猫嫌いの父はばーぶをムチでたたこうとするがそれをかばった礼弥は崖から転落し千紘の前で命を落とす。しかし礼弥は蘇生薬を飲んでいたためゾンビとなり千紘の前に現れる。行くあてもない礼弥を連れ帰り、千紘の「夢」のゾンビっ娘との暮らしが始まる。
ゾンビを題材にした日常のストーリーです。誕生日に「成長記録」と称し裸の写真を撮るほど父の異常な娘愛に嫌気がさし、自由を求める散華礼弥。事故により命を落とすも蘇生薬を飲んでいたおかげ(?)でゾンビとして蘇生し自由を手に入れます。だが、生体機能が止まっているため紫陽花の葉の毒素を定期的に取り入れないと活動できなくなってしまう。おまけに体は「屍体」のままなので、常温のままだと腐ってしまう。
そんな限られた自由を満喫する彼女。その彼女を守ろうとゾンビの生態について調べる千紘。外見は美少女で性格も良い礼弥。憧れの的の彼女だから守ろうとしたのか、それともゾンビっ娘だから守ろうとしたのか。「責任を取る」という言葉からなのか、最後を見る限り相思相愛になったようにも見えますが、、、ラストはなんだったのでしょうか?続きが気になるところでもありますが、それはそれでマンネリ化しそうなのでここで止めておいたほうが良いとも思えます。でもすっきりとした終わり方ではなかったですね。ちょっと消化不良w
礼弥がゾンビになるまでと、最終回に話が集約され、中盤はキャラの紹介など、なんとなく中パッパだったように思えます。序盤の流れは良かったと思いますし、最終回は千紘、礼弥、蘭子三人の複雑な心模様がよく描かれていて濃い内容だったと思います。反面、中盤は内容を覚えてないぐらい薄かった気もしますね。蘭子と千紘の話は好きですし、礼弥の母・亜里亜の告白も良かったし萌路の回も良かったですが、どうもそれ以外は何か話を引き伸ばしていたようにも思えます。
ただ、幼馴染の左王子蘭子のキャラは良かったですね。幼き日の思い出から千紘を想い続け、礼弥と千紘が出会ってからもその思いを諦めず、正々堂々爽やかに千紘を想い続ける彼女の姿がとても良かった。いろいろ露出も多かったですがw好きな女性キャラにランクインするかもってぐらい好感が持てましたね。
断片的には面白かったのですが、何か色々消化不良な作品だったと思います。ラストシーンももう少しわかるような余韻の残し方もあった気がします。突如あれじゃわけわかんないし、あれで終わりじゃ余計わからんwいい雰囲気の最終回をなんか壊した感がありました。多少続きは気になりますが、先に書いた通り長く作ればマンネリ化しそうw短ければまた消化不良になりそうですしw原作は完結したのでしょうか?アニメ化するのでしょうか?どうせ作るなら1クール礼弥の悲しみとその最後までを綴った超シリアスな展開で作って欲しいと思います。
余談~
最終回のエンドロールで我がほぅこ様が出演されていたのを確認しました^^声で気がつかなかったのがちっと悔しいですw