シス子 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
CIA(Central Intelligence Agency):アメリカ中央情報局・・・英語で書くとなんかかっけ~
原作は未読で視聴
1期は視聴済みです
1期からの続きという位置づけですが
そもそも
1期では
銃撃戦やらの戦闘シーンと
ココの一方的なヨナいじりのシーン
その他の人のお笑いシーンで
バックボーンとなるストーリーがほとんど見えない
というわけで
2期からが本格的なストーリー展開となるわけですが
組織や人物の立ち位置を理解しようと考えるなら
1期から観たほうがいいかも
一番印象に残っているのは・・・
といいますか
観ていて非常に気になったのは
突然目立ってきた
「CIA」の存在ですね
1期最終回では
「CIA(NCS)」(アメリカ中央情報局)の「ジョージ・ブラック」(ブックマン)のシーンがとてもインパクト大で
2期を観るモチベーションがイッキに上がってしまいました
1期では「スケアクロウ」というちょっと軽めなキャラで
あまり目立たなかった「CIA」でしたが
2期ではブックマンの登場で急激にその存在感が増します
このブックマンが渋かった^^(主に声が)
普通のサラリーマン
っていうか
そろそろ"加齢臭"でも漂ってきそうな普通のおじさんで
お喋りも
ちょっと・・・
っていうか
かなりユーモアがあったりして(オヤジギャグの域を超えてる^^)
親近感すら沸いてきます
でも
そんなキャラがお話にうまくかみ合っていて
このオヤジ・・・じゃなかった^^!
ブックマンだからこそCIA職員が務まるって感じです
実際
CIAのお仕事って本当にサラリーマンみたいらしくて(実際にサラリーマンなんですが)
事務仕事やら交渉やら等々で超多忙だそうです
(銃撃戦は皆無)
中でも
現地職員(いわゆるエージェント)さんとのやりとりには特に気を使うみたい
資金や物資の調達や
生活や悩み相談などのメンタル面とか
作中でのブックマンの登場シーンの多くが
主に
CIAの強力な情報網を駆使した
"話術"による交渉シーンであったのも
現実味がありました
ココの私兵でありブックマンの部下でもある
「アール」から絶大な信頼を得ていたのもうなずけます
{netabare}「ヘックス」の暴走は止められなかったけど・・・{/netabare}
さて
お話のメインとなるのは
「武器商人」と「世界平和」という
なんだか二律背反的な内容でちょっと深い
世界の平和を望むココとヨナ
でも
そこに至るまでの考え方というか
思想というべきか
さらには
目指す理想像が大きく異なっています
紆余曲折の末にたどり着いた各々の結論
ココは
{netabare}こんな平和ではない世界が大嫌い
だから武器によって世界を平和にしたい・・・{/netabare}
ヨナは
{netabare}自分の大好きな世界が平和ではない
だから世界から武器をなくして平和にしたい・・・{/netabare}
同じ平和な世界という概念・・・
なのに
武器商人のココと
武器が嫌いな兵士ヨナの
平和に対する"あるべき姿"の違いが如実に現れてます
でも
なんとなくココの本当の思いが分かるような気がします
ココがいつも"笑顔"でいようとしたことや
ヨナを仲間に招きいれたこと・・・
これまでの危険な行動(武器の売買)や
実行しようとしている危険な行動(ヨルムンガンド計画)が
本当に
理想とする世界平和に繋がるのか?
笑顔の意味は
武器商人としての自分自身の危険な側面を
覆い隠すための"仮面"のようなもの
ヨナの存在は
衝動や感情によって突き動かされてきた自分に対しての
リミッター(安全装置)みたいなもの
コミカルなお話の中にも
ココが抱えている強い葛藤を感じさせるシーンが多くあり
とても人間ドラマを意識した内容であることを感じました
最後はちょっと煮え切らない感じで終わってしまいましたが
むしろ
こんなスッキリしない終わり方のほうが
この作品らしいのかもしれません