liri さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
帰りたい帰りたい帰りたい
子供のころは退屈だったのかあまり覚えていませんでした。
しかし大学生になって見直すと、ジーンときました。
懐旧と成長。
進化してもチョコモン、グミモンの呼び方のままなのが子供のことは不思議でしたが、止まってしまった時間に生きる映画キャラの位置を表していたのでしょうか。
ウォレス自身、デジモンに代わって欲しくなかったのでしょう。
過去に囚われ、ひとりぼっちとなったチョコモン。
楽しかったあのころに帰りたい、また3人で一緒に、楽しかったあのころに戻りたい。
成長は止められない、留まりたくとも時間は過ぎていく。
早く大人になりたいマセタ子供ウォレス。
気楽に、でもウォレスを守るグミモン。
何かを守る、誰かを守ること
デジモン達は主人を守るためボロボロになっても戦い続ける姿勢に感動しました。
全ては過去にひとりぼっちになってしまったチョコモンが引き起こした物語。
楽しかったあのころに戻りたい、楽しかったあのころのままずっと…
誰もが思うことだと思います、チョコモンの
「帰りたい、帰りたい、帰りたい」
はとても悲しいです、成長を拒み、留まり続けるチョコモン。だからウォレスの成長を受け入れない、あのころには戻れない。最後の笑顔は受け入れた、ということでしょうか。
大人になって見直して欲しい作品です。