空野 落 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
紫のキャラの良さがいい意味で目立つ 荒削りの部分はあるが面白い良作
前半は日常会話がメインで後半はバトルものになるライトノベルが原作の作品。ただ、原作とキャラデザが違ったり、設定が違ったりで少し改変されている部分がある。
主人公の真九郎はハーレム要素がある鈍感キャラだが、焦点が紫にあてられるために不快感はない。
メインヒロインの紫は7歳らしくかわいさが目立ち、視聴者へのインパクトは強い。
この作品の8割は紫によって成り立っており、あとはサブキャラでしかない。それほど紫のキャラの存在感は強い。
バトルは主人公は強いけどプロには勝てないという強さでそこがバトルを面白くさせている。ただ、少々描写不足な部分があり、終盤はあまりすっきりしない。
ただ、前半の真九郎と紫とのやり取りを聞き感情移入してバトルに入るので主人公の行動には同感できる部分がある。なのでご都合主義というわけでもなく、ほどほどの結末だと個人的には思う。
紅真九郎
主人公。一般人以上でプロ並みの戦闘力を持つが敵がチートレベルだと負けるぐらいの強さ。紫の護衛をしてから心境の変化があり、成長するキャラ。夕乃や銀子に好意を寄せられているが、気づかない鈍感。
九鳳院紫
メインヒロインにして今作品のすべて。7歳らしさがあり、一つ一つのしぐさがかわいく、癒される。九鳳院家の宿命を背負っており、重い。
崩月夕乃
ヒロインその1。真九郎の師であり強い。好戦的な美人の先輩。嫉妬もあったりとヤンデレ要素がある。
村上銀子
ヒロインその2。真九郎の幼馴染で情報屋。ツンデレ要素があり、夕乃との関係は最悪。
柔沢紅香
大人のお姉さん。真九郎のあこがれのような人。強さは普通であるが一般人としては最強クラス
闇絵 武藤環
真九郎が住んでいる五月雨荘の住人達。いい意味で紫と真九郎に影響を与えた人。日常シーンでは必須なキャラ達
総括
キャラ寄りの作品であるが、そこそこの戦闘シーンもあり面白い。前半の日常シーンでキャラを掘り下げ、感情移入させる手法はいいと思う。
キャラの良さをうまく伝えた作品である。