空野 落 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
PAの中では一番有名かもしれない 中身は朝ドラのような成長物語
石川県を代表するアニメになるほど知名度がある今作。
PAが初めてのオリジナル作品となり、中身は朝ドラのような明るい感じの物語
若干主人公がウザかったり、所々謎の脚本があったりするが、終わり方が良く見た後はなにか心に残るものがある作品である。
特にキャラクターは人間味があり女将や母親はいいキャラしていると思う。また作画もよく、キャラの動きが滑らかなのも注目すべき点といえる。
難点は大きなどんでん返しがないのと、一部キャラの行動が幼いように見える点である。ただ、雰囲気もよく、オリジナルであることを考えると気にならない人のほうが多い気がする…
松前 緒花
主人公。まっすぐで行動力がある主人公。所々恋愛には鈍感なところはあるが、そのまっすぐな性格に惹かれる人は多い。行動が割合幼い部分が目立つ。
鶴来 民子
通称みんち。ホビロンなどの名言が印象的。口は悪いがなんだかんだで努力する人。徹が好きだが、緒花に気があるので困っている。ツンデレ枠。
押水 菜子
通称なこち。兄弟がたくさんおり色々忙しい人だが、天然なのでおちついている。毒舌を吐くこともあるが、基本的にはやさしいひと
和倉 結名
メインキャラの中ではあまり絡まない人。OPの水を撒いているイメージが強い
輪島 巴
お姉さんキャラ。いろいろできる万能キャラでこの人がいないと旅館は回らない。カラオケの印象が強い
四十万 スイ
喜翆荘の女将。厳しい口調で正論をいういい大人。喜翆荘には愛着があり、女将視点で見るとこの作品のもう一人の主人公ともいえる。
四十万 縁
喜翆荘の番頭。抜けている部分があり、女運もいいとは言えない。頼りなさが目立つが一番成長したのはこの人かもしれない。
宮岸 徹
イケメン兄貴。ただ空気が読めない部分強い。民子に好意を持たれているが緒花が気になる鈍感な人。
松前 皐月
主人公の母親。色々だめな部分があるが、仕事に対する熱心さは個人的には好き。女将との関係は悪いが終盤は回復したような感じ
種村 孝一
通称こうちゃん。不幸属性の塊で出番は少ない、緒花に好意を気づいてもらえないとついてないだらけ。それが逆にキャラを濃くしている気がする。
総括
朝ドラのような勢いのある作品で若さの「青春」と大人の「現実」とが混ざったシナリオはオリジナルならではだと思った。大きな盛り上がりはないがテーマ性がはっきり伝わってきた。
作画も良く、世界観の雰囲気がいいため手堅い作品といえる。