にゃっき♪ さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
a certain scientific railgun strikes back!
禁書目録のスピンオフの続編で、美琴がひとりで問題に立ち向かおうとするシスターズ編と、周囲のメンバーに理解と協力を求めるサイレントパーティー編に分かれていて、仲間や友情の大切さをテーマにした構成になっています。
シスターズ編は禁書目録と一部内容が重なり新鮮味には欠けますが、作画は大幅にパワーアップしていました。能力者同士のバトルも迫力があり期待を上回る出来でしたが、自らけじめをつけようとする美琴の行動はテロリストのようで痛々しく感じました。
サイレントパーティー編では、キーキャラのフェブリの可愛らしさが反則でしたが、ラスボスが貧弱だったことや、みんなで協力して戦うことを強調しすぎているのが茶番劇を見せられているようで、前作ほどは楽しめませんでした。オリジナルストーリーを企画するにしても、原作の枠に縛られているのはわかりますが、もう少し冒険して欲しかったように思います。
日常パートは安定した手堅いつくりなのですが、美琴を取り巻く黒子、初春、佐天さんとの交流は、けいおんを思わせるような、集まっておやつを食べているような差し障りのないシーンばかりで、ちょっと物足りなく感じました。前作ではレベルアッパーに手を出すなど、心の闇にも踏み込んでいたので、私の期待が大き過ぎたのかもしれませんが、恋バナなどプライベートな話題でもいいので、もっと突っ込んだ話が見てみたかったです。
制作側ではサービスシーンのつもりなのかもしれませんが、スカートめくりを繰り返す佐天さんなどは、視聴者の望んでいるものとは微妙にずれているような気がします。個人的には変態行為は黒子にお任せして欲しかったですね。
20000人のシスターズは、アクセラレーターが毎日ひとりずつ相手していてるのでは50年以上かかる人数であり、桁をひとつずらしても現実的ではありませんし、酸欠以前に低い温度や気圧を考えると生存が無理な高さでも平気な事など、突っ込みどころも満載なので、前作を視聴済の方は、あまりハードルを高くせずに細かい事はスルーして視聴して欲しいと思います。