Lovin さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
見た感じ
■概要
TV放送を視聴。原作漫画は未読。人類の脅威と戦う話。
オープニングから人類にこれまでに無い脅威を前に主人公が驚愕するシーンから始まる。
視聴前の期待度は3段階で★と低め。面白いとの評判を聞いてはいたが、どうも脅威のグロさと恐怖のほうが打ち勝ってしまってみる気になれなかった。
原作:諫山創(別冊少年マガジン)
監督:荒木哲郎
シリーズ構成:小林靖子
キャラクタデザイン:浅野恭司
制作:WIT STUDIO
話数:2クール全25話
OP1:「紅蓮の弓矢」
by Linked Horizon
OP2:「自由の翼」
by Linked Horizon
ED1:「美しき残酷な世界」
by 日笠陽子
ED2:「great escape」
by cinema staff
■主な登場人物
主人公
感情的な部分もあるが過去の経験から脅威を憎んでいる
幼馴染(家族?)
幼い頃のトラウマから家族の絆を大切にする主人公想い
幼馴染(友人)
気弱な性格ながら脅威と最前線で戦う部隊に志願
団長
無慈悲に見えるが誰よりも脅威に対する憎悪が深い
兵長
部隊の中でも屈指の実力を持つ刈り上げの兵長
■感想
作品を全編を通して緊張感が続き、息つく暇を与えない作風になっている。本当に人類の脅威となるものが現れたらあのような状態になるのかな、くらいしか想像はできないが、本当は想像を絶してるのだろうということが良く伝わってくる。
本作品の視聴は第五話で一度断念したが、友人から強く奨められたのでブームも去りつつある今視聴を再開することにした。見て損は無かったとは思うが、脅威に対する妙な感情を持ち合わせる私にとっては。あそこまで社会現象になるほどとは思えなかった。社会現象になったのは本作品に擦り寄るマスコミが原因だと思うし、本作品に対してではなくそんなマスコミの嫌な部分が目立つのが気になった。
認めたくは無いが社会現象だと実感したのはつい先日のことで、普段アニメなど見そうも無い若いお嬢さん方に話を振ったところ、信じられないくらいの食い付きを見せたことだった。予期しない話題で盛り上がり始め、第十六話までしか見て無かった私に「中途半端な終わり方で・・・」と危うくネタバレされそうになった。
確かに幼馴染(家族?)がキレてるときのパフォーマンスは凄く面白いと感じた。元々訓練兵の時代から成績優秀だったのは分かるが、いきなりの実践でも立体機動装置を駆使しながら次々と脅威をなぎ倒していく姿は多少なりとも圧倒される。
そんなミカサの上を行っていたのが兵長だった。後から読んだWikipediaによれば「人類最強」と噂されているらしいが、それに見合うだけのスピードと攻撃力を見せていた。ネットでは何かと話題になっているキャラだったが、人気が出る理由も少しは理解できる。ただ声と顔はいまひとつ合っていないような気が少しだけした。
あと真面目な作品の中で気になったのがギャグのようなキャラやリアクションだった。ミカサの「あのチビはやり過ぎた・・・」の行は不覚にもクスッとしてしまった。それと兵団の先輩である分隊長の良くわからないキャラは、彼女にしても生死の際を見てきたはずなのに真面目に見ているこちらが嘲笑してしまうほど斬新に感じた。
最終話はネタのようなエンドカードで締めくくられていたが、私自身の脅威に対する不快さも少しだけ緩和されたので本気だと信じたいと思った。
■作品の傾向
本作品の類似作品としては殆ど無いが、私の基準で「たられば」を想像したときに同じような恐怖を覚えた作品として「寄生獣」を挙げておきたい。
■蛇足:{netabare}
兵長の人気はキャラの人気というより、声優の女性からの人気のような気がするのだが。
{/netabare}