「アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者(TVアニメ動画)」

総合得点
83.1
感想・評価
2114
棚に入れた
12086
ランキング
335
★★★★☆ 3.7 (2114)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.9

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ネタバレ

jethro さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

結構真面目に? 異文化交流をシミュレート

「萌える侵略者」という
サブタイトルからしてドタバタイメージでしたが
かなり真面目に異文化交流が描かれており、とても好感がもてます。
授業の内容はともかくwww
{netabare}絶対領域wwwwとか・・・続く美埜里(みのり)さんのBL単語とかwww完全にツボでした。{/netabare}
主人公の青年も後先考えず行動するタイプでなく
本能的な部分はさておき、どちらかというと
「神のみぞ知るセカイ」の主人公的な理性派である点も高評価です。
{netabare}
世話焼き役の侍女のエルフに対し地道に言葉を教えていき
コミュニケーションをはかっていく姿などはhotな感動があります。{/netabare}

また先にもふれた、本能的な部分では
お笑い要素もたっぷりあり
これが、かなり濃いため引いてしまうことも度々でした。

しかしながら全体の構成は
かなりしっかりと練られており
異文化交流のプロセスを丁寧にシミュレートし
シリアスな部分を欠くことなく語っていきます。

異なる文化との衝突、異なる宗教との衝突
これは歴史上から見て争いの第一歩、戦争の初期段階での出来事です。
ラブコメである本作に於いてもこの「危うさ」を事あるごとに描き出します。
それが、平和ボケの象徴ともいえる「オタク文化」であってもです。
この辺りの事象が誠実に描かれていく事こそ
本作最大の特徴であり魅力となっています。
異なる文化圏への新たな文化の持ち込み
これはサブタイトルの示す通り
「侵略」と言い換えられるのかもしれません

偶然にも日本と繋がった異世界
「神聖エルダント帝国」(ドラゴンやエルフが存在する中世の世界)で
主人公は「オタク文化」の伝導責任者として初めて異文化を持ちこみます。
趣味的思考を広められる喜びを感じながらも
主人公は「交流」と「侵略」の問題にぶつかり葛藤します。
そもそもこの問題は、受ける側と行う側の見方により
状況が多様化します。
主人公は好意としての「交流」と考えていても
受け取る側は素直に受け取る人たちもいれば
これを「侵略」とみなす人たちもいるわけです。

主人公はこれらの問題に対して思考錯誤の上
「打開策」を打ち出しますが
その結果、事態は好転しながらも
さらなる問題に直面します。
しかしながら、これに至るプロセスの中での人と人との出会い
あるいは話し合いには異なる文化から生じる
カルチャーショックにも似た発見があり
そこには、小さな感動がポロポロとこぼれ落ちています。

最終回までのプロセスもこのテーマに対する
それなりの答えを提起しており、きれいな最終回を迎えていますが
まだまだ世界観を広げられる可能性が大いにある作品なので
二期制作を切に希望しております。
(最終回視聴後加筆改訂)

投稿 : 2013/12/22
閲覧 : 192
サンキュー:

9

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