DOLLmimoza さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

琴浦さん感動作。ギャグも良かったです。

４コマまんがの原作はちょっとだけ見ました。
幼少期から人の心が読める超能力者・琴浦春香。
小さいうちは「よくわかったねえ。当たったね」で褒められて済むけど物心ついた以降は余計な一言二事に
なっちゃうんだろうか…
何も言わなきゃトラブルも起きないんだろうけど、
言われたくないことをバラされちゃうから友達は減るし、
両親が別れることに。第1話のアパンが〝衝撃過ぎて〟
その後すぐ流れるOPが明るいギャグ風なので雰囲気
ぶちこわし←ちょっと工夫して欲しかったです。(´･_･`)
1話じゃOP流さず、ギャグが多かった話の時に初登場にするとか。他のアニメでもそういうことしてるじゃないですか!

他に思ったことは、ギャグパートの象徴をOPテーマで表し、
不幸や事件起きた時の希望を見出すのがEDテーマかもしれないですな。それにしても「希望の花」はまた良いタイミングで流れるけど、OPだけは雰囲気読まずに流れますねぇ。
(´-ω-`)



でも超能力者が実際居たら「気持ち悪い」とか「バケモノ」とか思うものなのでしょうかねえ…私だったら「すげえ!」とか尊敬の眼差しでいろいろ聞いちゃうけどね

琴浦ちゃんの転校先でも周りのクラスメートがまた
減ってくし。でも!なーにもこだわりがない男子・
真鍋義久が隣の席にいたおかげで琴浦ちゃんに一筋の光が。そりゃ確かにエロスかもしれないけど(男なんてほとんど
エロスじゃね？)すっげえいいヤツじゃん!　救世主現る、
ですな。

ESP研の部長・御船百合子(この人のお母さんがか過去衝撃的すぎ・・・と副部長・室戸大智、二人しかいないけど琴浦ちゃんに理解者が増えて良かった。(5話でESP研に更に一人増えますし)

最初は真鍋を好きな森谷ヒヨリが嫉妬心で琴浦ちゃんいじめてたり、空手道場の連中に言って真鍋にケガさせるし、
それはヤリすぎですぜ!!　…けど自分から謝ってきたし琴浦ちゃんと友達になるし(これは予想してなかった!)
森谷さんはホンマは良い娘なんだね～。

先が読めなくてギャグがあると思えばシリアスパートに
なっちゃうし、ちょこちょことギャグ挟んで柔軟性ありのアニメと思いました。
琴浦ちゃんって幸せに慣れていないせい(？)か他の人に不幸が降り掛かるのは自分のせいにしちゃうんだよね。
そして私さえいなければと、いなくなっちゃうし。
…結局、仲間によって戻ることが出来てメデタシ。

ギャグや日常パート増えてきたなあと思ってたいたら・・・例の8話ラストから通り魔編というか
被害者は女子高生ばかりの事件始まり。平和なシナリオばかりじゃ済まないのね。!波乱万丈というか。
お爺さんに食事に誘われたみんなの前、琴浦ちゃんの母親登場。琴浦ちゃんに友達が出来ていて母親(CV：井上喜久子さん)に対して今度は心強い応対が出来たし、少しずつ少しずつ前に進んでゆく(親子の絆も)琴浦ちゃんでした。

社会的に認められていないから超能力を信じるわけにはいかない…まあ他国では実際に行方不明者の捜索に超能力者に
協力してもらい、実績もあるらしい。実験や超能力のパワーアップもされているし、そういう点では日本は後進国と言えそうです。超能力は人助け、人の役に立てば良いんじゃね？
(これはアニメですが超能力絡みの話をしてみました)

通り魔の真犯人である月野刑事だけど、二重人格ってやつ？この話は原作とはまったく違うという話をチラッと聞きました。意外性を狙ったのかわかりませんが、性格良さそうな女刑事さんだっただけに悪人にされちゃって残念だと思いました。

でも『琴浦さん』を通して見続け、ストーリーはいろんな要素入ってるし、飽きさせることなく最初から最後まで面白く
見ることが出来ました。琴浦ちゃん子供の時は不幸だったかもしれないけど、だんだん真鍋(偉いぞ真鍋!)初め、
友達も増えて前向きに生きる、諦めないことを教えてくれました。

最終話、お母さんが(言葉はホント乱暴だけど)そっけなかったり、娘と言いたいこと言い合って、枕で叩き合ったり(笑)　「あんたなんて産むんじゃなかった・・・」と言って
出て行ってしまった過去、その影では「弱いママでごめんね、ごめんね、守ってあげられなくて・・・」と泣きじゃくっていた母親。言葉に出さなければ伝わらないことも
あることがわかった琴浦ちゃん。泣けました・・・。
琴浦ちゃんと真鍋、お互いの気持ちをはっきり伝いあったし、ハッピーエンドで良かった。