ローズ さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
作品の舞台に東京の成増が使われている事になります
広島の田舎町に住んでいた桐島青大(きりしま はると)の家に枝葉柚希(えば ゆずき)が居候として住む事となる。
枝葉は東京へと戻る事となって桐島とは離れ離れとなる。
枝葉に告白してOKの返事をもらった桐島だが、理由も分からずに突然一方的に別れて欲しいと告げられる。
何故フラれたのか分からない桐島は東京に住んでいる姉の桐島葵(きりしま あおい)の家へ引っ越す事となり、枝葉と会って話をしようと試みるのであった。
桐島についてですが、フラれた理由が分からないだけで広島から東京へ来る行動が理解できません。
しかも高校を転校する事となるとハードルが高くなります。
上京する理由としては説得力がありませんし、実際問題として転校する事も考えにくいです。
広島と東京を舞台にしたいのでしょうが、設定自体に無理があります。
すんなりと話についていくには、かなり抵抗があるように思います。
話自体はドロドロの恋愛物です。
一応、桐島は主人公らしくカッコよく描かれていますが、外見以外に良い所がありません。
確かに優しさは持っているのでしょうが、どんな女性に対しても優しくするのは、自分自身を悪く見せたくないとしか考えられません。
彼女を第一にしないと嫉妬などで相手から嫌われます。
「優しいだけで恋人として見る事ができない。」と言われる可能性もあるのですが^^;
フッたりフラれたりした相手の電話番号を取っておくのも未練タラタラです。
別れた相手をずっと引きずるのは見苦しいです。
過去は過去として思い出の引き出しの中に閉まって、新しい相手を探す方が健全ではないでしょうか。
フラれた相手に会うために上京するなんて……完全にストーカーの心理ですね。
病気や死を使っているところも不愉快に感じます。
手術に失敗すると死んでしまう病気って何?という感じです。
実際に病気で苦しんでいる子供が現実には存在するので、若者の死を簡単に利用して欲しくないです。
ハーレム作品とは少し違いますが、作中の女性を選んで応援するスタンスが普通なのでしょう。
または桐島の目線で誰か好みの女性を選ぶ作品かな。
それにしても桐島に対しては不快感しか持てませんでした。
一度付き合ったら墓場まで一緒という訳ではありませんが、都合が良過ぎます。
ドロドロの恋愛物として作品を視聴すればいいのでしょうが、全然現実感が無いのと登場人物の自分勝手さが理由で自分は楽しめなかったです。
作者としたら純愛物にしたかったのでしょうが、見方が違うとダメなのでしょうか。
やはり自分にはドタバタラブコメの方が好きだとあらためて認識する事ができた作品でした。