Lovin さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要{netabare}
原作:manglobe
監督:大森貴弘
シリーズ構成:倉田英之
キャラクタ原案:倉花千夏
キャラクタデザイン:山下喜光
制作:マングローブ
OP1:「JUST ONE LIFE」
by SPYAIR
OP2:「愛愛愛に撃たれてバイバイバイ」
by FLOW
ED1:「デートTIME」
by ミラクル★ミラクル★ミューズ
(CV:戸松遥/M・A・O/山崎エリイ)
ED2:「フライト23時」
by ミラクル★ミラクル★ミューズ
(CV:戸松遥/M・A・O/山崎エリイ)
・略称は「サムメンコ」らしい
{/netabare}
■視聴前
・印象:★
・イケメン二人が居ると言うことは・・・
■視聴後
・印象:★★
・男性キャラと女性キャラは顔が違う?
・キャラデザはまあ許せる範囲
・内容は今のところ微妙、要観察
・もしかしてタイバニのオマージュ系?
・EDの三人が今後どういう役で登場するのか
・まさか歌だけってことは無いだろう
■感想
TV放送を視聴。
原因は原作なのか脚本なのか、やり過ぎた感が丸出しの出来になってしまった作品。ごっこ遊び程度がその範疇に収まらなかったという展開は良いと思うが、何処までエスカレートするのかワクワクとハラハラが入り混じる各話の最後だった。
倉田英之は、特に魅力ある女性キャラの描写が上手いし、話も面白いので好きな作家だが、あそこまで坂道から転げ落ちるように話が大きくなっていくのは、やり過ぎなのではと感じた。しかし同時期に女子高生が半裸でドツき合う作品がもっと派手だったので、サラリと流されている向きもある。
結末はよくよく考えれば妥当なオチだと思う。悪の組織の登場、そして壊滅、と同時に新たな敵が更にスケールアップして登場。その過程で知人との諍いが起こったり、正義の見方特有の「例の件」で悩んだり。少年誌向けバトルもののような息をつかせぬ王道展開が続くが、その触れ幅はおそらく多数の予想を裏切る、或いは「ここまでしないだろう」という予想を裏切らない程に大きい。最初から割り切っていように見えない分若干劣るが、話の派手さでは本作品も負けないものを持っているのではないかと思う。
しかしその触れ幅の大きい内容は、一度冷めて予想以上の話になると身構えてしまうとウンザリするものになる。要は楽しめた者勝ちということになってしまい、音楽、キャラデザ、展開の方向性などから自分に合うのかどうかの判断が要求される。序盤のヌルい展開の段階で判断しておいても早くはないと思う。
登場するキャラも派手で個性的なのが多い。主人公や深く関わる友人は言うまでもないが、主人公が師匠と崇めるJAROのCMに出演している役者に似た存在、師匠の下に集まった主人公以外の弟子達、そして何よりEDで歌っている登場する三人娘。主人公を取り巻く人間関係や三人娘の友情の話は熱く見応えがある。
個人的には主人公の最終話の言動など気に入った作品なのだが、穏やかな展開を望む方にはお奨めできないだろう。