fatin さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
かんなぎ / きっと大豆を食べたくなる
最近、声優の下野紘さんのことが気になって、調べている最中にヒットした「アモーレ青春」。そのつながりで見始めたアニメ「かんなぎ」。面白かった~。純情おとぼけアニメ最高。
キャラも物語もいいし声優さんも音楽もぜ~んぶ良かった。多分、このアニメも萌え系になるのだろうけど、女子が見てもアニメに変なあざとさやキャラに媚びがないのが良かった。萌え系キャラのあざとさも逆手に取ってギャグでしかないし(笑)。メインキャラたちは高校生だけど、女子キャラが妙に発育したボディや色気もなく、むしろ子供っぽかったけど、それも決してロリキャラでないし、直球勝負という感じで清々しく好感が持てた。これは多分、声優さんが若くて変な技巧に走ったり、自然な感じだったのも良かったのかも知れない。メインキャラの「ナギ様」を演じた声優さんは当時、実際にまだ10代だったみたいだし。内容もただのラブコメじゃなくて(アニメやアイドルについてのオタク的ウンチクも学べるし)、ナギの存在やナギと仁との繋がりに謎もあって、視聴者を引っ張ってくれる。
日本のアニメを見ていて、その設定から思うのは、日本のアニメは日本の風土と歴史に支えられていると言っても過言ではないんじゃないかということ。日本は本当に創作、妄想のためのコンテンツが豊富なのだ。「ナギ」だって、八百万の神という発想がないと生まれなかった。八百万の神は絶対神じゃないし、完璧じゃない。それに、八百万いるのだから、いろんな神様がいていい。失敗しても、色欲に走っても、拗ねても、祟っても、どれも嘘じゃない。「古事記」なんて読んでると、日本の歴史の始まりからして漫画やアニメのネタになりそうなものがいっぱいあるし。
音楽が、かなり真剣に遊んでいる感じがまた楽しい。カラオケのシーンなんか、キャラの個性にぴったりとあった楽曲(パロソン?)とシチュエーションで。こういうのをやってくれるので日本のアニメは本当に楽しい。多分、こういうことをやるのは、世界にアニメ数あれど、日本だけじゃないだろうか?そして、驚くべき声優さんの演技力と歌唱力。声がいいだけでも素敵なのに、歌が上手い人が多くて素敵すぎるし、羨ましい・・・。
にしても、ナギ様可愛かったなぁ~。初音ミクより断然ナギ様だわ、マジで。高飛車で意地っ張りで自分勝手で世間知らず、なのに可愛くて憎めない。(「世間知らず」は大事な萌えポイント)。オープニングから可愛いくって「進撃の巨人」に続き、一度もスキップせずに見てしまった。ほんっとに可愛い♥これが「萌え」なのだろうか?と思ったりして。キャラの絵も作画も可愛くて良かったなぁ。漫画が原作らしいけど、武梨えりという漫画家の作品らしい。多分、女性(だよね)。だから、変に男性目線からの萌えじゃないのが良かったんだろうか?漫画も読みたくなってしまった(←多分、読む)。
「かんなぎ」が放送されたのは2008年だったらしいけど、今からでもいいから第2シーズンやってくれないかなぁ。