空野 落 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
公式が病気の女児向けじゃないアニメ ただ1年間このノリを続けたのは凄いと思う
2011年朝7時からやっていた女児向けアニメ。ジュエルペットシリーズと呼ばれるサンリオ・セガトイズが作るオリジナルアニメ第三弾。
かわいらしいマスコットキャラと人間との触れ合いを描くのがジュエルペットシリーズの概要なのだが、今作はカオスを通り越してマ〇キチレベルであり異端のギャグアニメになっている。
ただ物語は心にグッとくるものが所々にあり伏線か後付けかわからないが一応展開が読めないのは良かったと思う。
大きな特徴として
①登場人物が高校3年生であり、ゴリラやヤギがクラスメート、先生がイルカでも誰も突っ込まない。
②見た目に反して主要キャラの台詞がひどく、ヒロインが外道。
③BGMが昭和ネタや映画ネタが満載で、しかも原曲のまま使うという暴挙(DVDでは修正なので、TV版が完全版)
④パロネタが多く、親世代もわからないほどパロが多い
等が挙げられる。
それが毎話繰り返されるわけだが、あまり飽きず、52話という長い期間飽きさせない工夫をよくやったなとスタッフに称賛を送りたい。
難点は対象年齢が不明であることとキャラの癖が強いこと。知名度の低さもこの作品の難点といえる。
ジュエルペット(マスコットキャラみたいなモノ)
ルビー
ジュエルペット側の主人公。乙女だがやんちゃな部分が目立つ。花音とはルームメイトで恋のライバル。時々黒い。
ラブラ
赤ちゃんであるが高校三年。魔力は一番強いらしい。言動が外道であり問題児その1。迷言が多い
エンジェラ
バイクになれるジュエルペット。途中までパカしか話せなかったがのちに普通に話せるようになる。ラブラとは仲良し。
ガーネット
女優を目指す金にがめついキャラ。ただ、お笑い芸人の素質はアリ。
サフィー
頭脳明晰キャラ。なんで底辺のウメ組にいるかわからん。NASAに認められるほどの天才で108の夢を持っている。
ペリドット
体育会系。でも写真が好きな一面もある。スケートでオリンピックに出ちゃうすごいジュエルペット。
その他キャラの濃いジュエルペットが多数いる。ただ主要キャラはこの6人
人間(ジュエルペットの世界に留学という形できている)
水城花音
主人公件ヒロイン。ただ取り巻きがいたり高飛車だったりとライバルキャラ要素が強い。言動や行動が外道で主人公とは思えないキャラ。あと渦巻き的なもの縁がある。問題児その2
浅香ひなた
ヒロインのようなキャラ。ウメ組の中ではまともで貧乏くじを引くことが多い。去年はルビーと今年はペリドットとルームメイト
藍沢晶子
不良キャラのようで一番乙女なキャラ。チャロットやワニコといった取り巻きがいる。
早乙女小町 菊池かえで
花音の取り巻き達。ただ中盤あたりからキャラがしっかりたつため空気ではない。
白石御影
今作のイケメン枠でありキーマンでもあるキャラ。ルビーと花音に惚れられており、真のケモナーでもある。人間をやめる人
黒田真砂
イケメンその2。ただ中身はケモナーである。まともな分類には入る
他にも人間キャラはいる。モブもいるがそれなりの人数がいる。
総括
女児向けでありながらパロネタ、昭和BGM、外道な言動や行動など対象年齢を無視したカオスな作品。ただ52話という1年間このノリを守ったこと、物語をしっかりと見応えのあるものにしたことは称賛に値する。
ある意味豊作の2011年のダークホースなのかもしれない。