jethro さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
気持ち良い展開と構成、CVは逸品
主人公、暁 古城(あかつき こじょう)は、ごく普通の高校一年生
しかし3ヶ月前に伝説の最強吸血鬼
「第四真祖」と呼ばれる存在の血を引き継ぎ不死の身となった
その「第四真祖」を監視、抹殺する目的で
政府の機関から派遣される剣巫は、なんと女子中学生
吸血鬼とその監視役という不思議な非日常を
アクションにラブコメ要素をふんだんに盛り込み描くエンタテインメント作品
第四真祖とか剣巫とか魔族特区とか眷獣とか・・・
最初は何が何だかサッパリでした。
しかし物語が進行していくにつれ正直そんな難しい話は
どーでも良くなってきました。
というのもアクションものと思っていた物語が・・・ラブコメに!
そう、本作はラブコメでした!
ラブコメに吸血鬼のエッセンスが実にベストマッチ!
主人公は「恋愛」に関しては鈍感ですが
それ以外の側面では、とても気の利く心優しい人柄
効率より「情」を優先し
「命に代えても」的な行動をとってしまう男らしさがあります。
第四真祖の力に関しても
「自分の分を超えている」と発言する謙虚さがあり好印象
この手のハーレム系ラブコメでは時として
ヒロインに主役を持っていかれてしまう事がありますが
ここ一番の発言が非常に説得力があり
更にCV:細谷氏の低音ボイスと演技が稀にみるマッチングを果たしており
主人公としての確固たる地位を築いています。
予算やスケジュールをきっちり守っている誠実な作品作りが感じ取れ
ゆえに画が中々動きませんが、それをフォローするように素晴らしいキャスティング
特にシリーズ構成が非常にうまくいっており
区切りの良さは2013年冬アニメではピカ一でした。
引っ張り過ぎず、かといって盛り込み過ぎずのバランスが
とても安定していたように感じます。
パターン化された事象がピリッとスパイスが効いていて
「ここから先は、オレの喧嘩だ!」
「いいえ先輩! 私たちの喧嘩です!」
というお決まりの口上が、とても心地良かったです。
まだまだ続いている原作
アニメは最終回を迎えた訳ですが
スッキリとした気持ちのいい最終回となっており
監督ほか演出陣の並々ならぬ力量を感じ取ることが出来ました。
本作の魅力は、何と言っても
ツンデレだらけのヒロイン大会である点
「ツンデレホイホイ」と言っても過言でないくらい
ツンデレヒロインのオンパレード
姫柊(ひめらぎ)、浅葱(あさぎ)、煌坂(きらさか)主要3人がツンデレ
しかも浅葱と煌坂はポニテwwwww
これだけツンデレが多いと主人公がイタそうですが
デレのバランスも「ちょろい」と思えるくらい絶妙なので
古城くんは良い思いしてます。wwwwwwww
また非現実的な同居ものハーレムではないので
きちんと物語を展開させる事によりヒロインをうまく回転させているので
古城くんとのそれぞれのエピソードがなかなかウィットに富んだ設定で
高揚感溢れるものとなっています。
そして忘れてはならないコメディタッチの修羅場もバッチリ利いているので
ラブコメ好き、ツンデレ好きには持ってこい!
全24話がサクッと見れてしまうオススメの作品です。
P.S.
2クール目のエンディングを飾った分島 花音さんの曲「signal」ってとても素敵な曲ですね
即座に購入させていただきました。
(最終回視聴後、加筆改訂)