「K(TVアニメ動画)」

総合得点
76.8
感想・評価
1510
棚に入れた
8634
ランキング
672
★★★★☆ 3.7 (1510)
物語
3.4
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

もっと戦って!

 イケメンキャラがぞろぞろと、という感じで女子向け作品なのかな。
 ただ、この手の作品としては、話の真ん中に女の子がいて逆ハーレム状態になるとか、BL
もしくはBLを連想させるような過剰な友情描写などはほとんどないのが珍しい。
 このキャラ達だけど、心情描写などにもう少し深みが欲しかったかな、というのが本音。
 主に主人公の伊佐那 社を中心とするサイド、周防 尊率いる吠舞羅、宗像 礼司率いるセプター
4の3グループを軸に話が進んでいくが、3つのいずれもいわゆる悪役ではない。そのため
どこもカッコ良く、きれいに見せようとしちゃったせいかな。
 対立軸があるということはそれなりにエゴがあるわけで、そういった人間のいやらしい部分を
あえて付加した方が、キャラに深みが出たんじゃないかと。せっかく絵がきれいなのにもったい
ない。
 そういう意味では生々しい感情を見せる伏見 猿比古なんかは結構印象深かった。

 話としては、十束 多々良殺しの犯人捜しを軸に、社の失われた記憶探し、3陣営の対立が
絡んでいく。個々の要素はそれなりに楽しめたが、それぞれがもっと絡み合った展開になっても
良かったかな。
 絡めなかった理由の一つに、吠舞羅、セプター4のいずれも無色の王の計略に乗せられてたと
いうのがあるかも。
 いずれの組織も切れ者キャラがいるのに結構お間抜けな印象で、組織がお馬鹿だと、それを
率いる王も器の小さいものに映ってしまう。せっかく王の能力はスケールが大きいもので
あるのに。

 異能バトルものという形を取っているが、バトルという部分に関しては消化不良感が強い。
 吠舞羅、セプター4もにらみ合いが多く、中盤までにそれなりに描かれるバトルも中断する
展開が多く、あまりカタルシスが得にくい。
 そもそも主人公の社自体が「愛と平和の人」みたいな感じだから、主人公とライバルとの
バトルみたいな展開にならないし。

 なんか不満ばかり書いてしまったみたいだが、絵はきれいだった。
 特に1話の街中のシーンなどは、背景の一部である群衆もよく動いていて、繁華街の賑わい
などがよく表現されていたなあ。

投稿 : 2013/10/12
閲覧 : 168
サンキュー:

6

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