かすけす さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
秀逸なBGMで引き込まれたが...
ジャンル:学園、ミステリー
全12話
私の好きな「P.A.WORKS」が製作し、2012年冬に放送した作品。PAとしては異例のミステリーホラー作品です。原作である小説は未読ですが、漫画は既読です。
背景はもちろん細かくリアルで流石だと思ったんですが、この作品はBGMもかなりレベルが高いと感じました。暗くてリアルな背景にホラー感満載なBGMが合わさって臨場感が半端ではなかったですね。
物静かでなんとも不気味なBGMから、突然に激しく騒がしいBGMに変わっていく瞬間は特にゾクゾクしました。かなり引き込まれた。
しかし私はこの作品を非常に惜しい作品として評価しています。10話辺りまではほぼ完璧な出来だった...ラスト2話でちょっとやらかした感じがしてならないです。
というのは、{netabare} 人の死に方があまりにも不自然だったということです。確かに壮絶な展開で盛り上がったのですが、さすがにやりすぎな気がしてしまいました。もう事あるごとに人が死んでいくんですもん... {/netabare}
※次のネタバレレビューは漫画版のネタバレが含まれているのでご注意ください→{netabare} さらに、原作では知りませんが、漫画版ではラストに主人公の榊原クンがキーパーソンである怜子サンのお墓の前で泣き崩れているシーンがあります。自分はこのシーンが凄く好きだったのですが、アニメではこのシーンが無くラストがアッサリ終わってしまって個人的には非常に残念でした。 {/netabare}
と、個人的には惜しい作品だったなと感じましたが、「ゾクゾク、ヒヤヒヤする」という意味でのミステリーホラー作品としては一級品だと思います。