かげきよ さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
機巧ではない学園使役バトル
極東日本から英国のヴァルプルギス王立機巧学院へやって来た
主人公:赤羽雷真と自動人形:夜々が繰り広げる学園人形使いバトルアクション。
声と成績はバカテス。絵は俺修羅。
ストーリーは復讐が絡んだ王道使役バトル物になりそうですが
この先の展開次第でどう広がるのか楽しみはあります。
使役と書きましたがこの作品の自動人形はかなり『自動』の要素が強く
夜々然りシグムント然り意志主張が強く『人形』というイメージとは遠い様に思います。
操るというより相棒という感じですかね。
からくりサーカスみたいな物を予想していたので少し期待とはズレてしまいました。
折角の『人形』という設定が活かされて来ないと勿体ない気がしますが…。
ただ、まだ始まったばかりですし人形作成者の名もちらついていますし
今後徐々に『人形』としての意味が増してくれることを期待して観て行こうと思います。
※2話感想{netabare}
『人形』らしくないなっと思っていたのですが、
どうやら『人形』に意志や自我があるという事に意味が出てくる様です。
人形使いは操る技術ではなく、命が吹き込まれた人形を
精神力や心の繋がりで動かしている感じでしょうか。
自我を持った人形の結末って大抵悲しくなってしまうんですが
この作品はどう進んでいくのでしょうか?
予想していたものとは違いましたがこれはこれで楽しめそうです。
まずは殺人形事件が発生の模様。次回が気になります。
{/netabare}
【総評】
独特の世界観を持っていて上手く物語にのめり込めればハマる人も居そうな作品です。
しかしながら幾つかの違和感と多くの覚え難い名の登場人物、独特な専門用語などが
敷居となり微妙に映りました。
『機巧』とう言うタイトルやOPアニメやサムネにより
歯車で動く人形のイメージ、先入観を持ってしまった為
まるで生体を魔力で動かす人形使い、痛みを前面に出し戦う人形の姿が受け入れ難く
「コレじゃない感」が最後まで払拭できませんでした。
夜々も余りにも感情豊かで1話目から既に精神的に人間として完成してしまっていて
人形が人の心を知る成長過程が無く、そういう描写を期待してしまっただけに残念でした。
やはりタイトルって大切。
タイトルが違っていればもう少し素直に作品を受け入れられたと思うのですが…。
ストーリーとしては割と王道ですが組織や家柄も絡み専門用語もあるので
取っつき難いですが一度入り込めれば楽しめる内容。
各事件の解決は強引でご都合主義ではありますけどね。
掘り下げが足りないキャラも多く不満もありますが
照明の当たった各キャラの魅力はまずまずでそれぞれ決まり文句があるのも楽しめました。
胸&パンツネタはチョットしつこい気もしますが許容範囲です。
主人公のモテモテ愛され力が高いのもお決まりと言えばお決まり。
昨日の敵は今日の友だったり恋の対象だったり…。
さらに戦闘能力が高く魔力も武力も洞察力も高く何だかんだで打たれ強く全く隙がない。
一応成績は良くないし、人形使いとして未熟という設定があるはずですが
何処か行ってしまっています。
この辺りはもう少し設定守って欲しい気もしました。
物語は完結しておらず1期単品では評価しにくいです。
仲間が増えてこれからと言う所ですから二期以降もあると思います。
回って回って回って♪ 気長に待つこととします。