milkysunse さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
1回回ると面白い
(※2期まで見てからの、2週目のレビューです)
同じアニメを2回見る行為は初めてです。
個々の話と、Clannadの大テーマ、
上手く絡み合っていたことを理解できたから、という理由ですが
結論から言うと面白かった。
{netabare}
特に自分が注意してみたのが、ことみのエピソード。
原作(というか、参考)に
①The dandelion girl(たんぽぽ娘)
②第七官界彷徨(ほうこう) があります。
他にも作品ないかな~っと、自分の脳内にある書物と比較しながら見ていましたが、ありませんでした。。
(誰か思い当たるような作品を知っていたら教えてください。)
①のThe dandelion girl は、日本で評価が高い作品のようです。
アニメ”ラーゼフォン”も、同作品の影響を受けているようです。
また、”ビブリア古書堂の事件手帖”にも登場しています。
著作権切れているので、興味ある人は見たらどうでしょうか。
(Wordで15~17ページくらいの文章量です。
ことみのエピソードに限って、
背景や描写にかなり含みを持たせていたような気がします。
緑や、服や、蝶などがそう。
ふわっとしたセリフを補佐するかのように、細かい演出が成されているなぁと感じました。
で、①を読むと、さらにことみのセリフの深みが増します。
もともと、小説など読むのは大好きですので、そのような憎らしい演出は大好きです。
自分は英語原文→日本語訳文を見ましたが、
丁寧に訳されていると思います。
日本語訳読むだけでいいかと。
(日本語原文→英訳文の場合、すさまじい訳の文が結構あるんです。特に村上春樹)
一番気になっているのが、蝶の描写なんですよね…
黒い蝶、白い蝶などは、単純な心理描写でいいんでしょうか。
なかなか腑に落ちないんです。
なにかのオマージュが隠されているような気がしてなりません。
{/netabare}
Clannadは、2期まで見て一つの作品になると思っています。
1期だと、ブラックホールみたいな目と、原作となるゲーム的な表現方法が随所に見られ、少し抵抗を感じるかもしれませんが、ひとつ、騙されたと思って見てください。
何か心に残るものがあるはずです。
初めて見る人は、伏線なんか気にせずに見たらいいんです。
多すぎるし、全部見ないと分かりませんから。
(2期まで見ても分からない人もいるかもしれません)