遥か彼方 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ラムとあたるの本気のLOVEが観れる、お勧め作品!
いつもラムの情熱的な電撃から逃げ回っているあたるだが、これはあたるの本心が解る貴重な作品。
モチーフは「眠りの森の美女」らしきものでラムの生誕祭に呼ばれなかったオババが「どんなに愛し合っても絶対に好きな人とは結ばれない」と言う呪いをガラス玉にかける。
ある時それを拾った少年が幼少の頃のラムの姿に一目惚れ、ある事{netabare}幼少期は沢山笑顔を見せていたラムがあたると出会ってから笑わなくなったを理由に(これは結構深いかも知れない、ラムに取っては怒っていてもあたるの傍にいる事が笑顔を見せるよりも幸せなのだから、でも少年はまだその微妙な愛情が解る歳じゃない){/netabare}をきっかけにラムをあたるから引き離してしまう。
いつも「ラムさん」と追っ掛けていた親衛隊達がいつしか別の恋を見つけていく中で、最初はお決まりの軟派しながらもあたるだけがラムの帰りをずっと待ち続ける所から、徐々にあたるのラムへの気持ちが膨らんで行くその過程は、今まで殆ど見せたことがないあたるが見れて切なくなる。
ラムの関係者の宇宙人キャラ達も「ラムがいないんじゃ」と地球から去っていき、まるで何事もなかったかの様にラムの存在感を感じさせなくなりかけた頃、一人の女性があたるの前に現れ(ここでラムを思って泣いていたあたるが、美人の彼女を見て即ナンパする所が何ともあたるらしい)ラムを助けに行くか?と聞く。
この作品はキャラを壊すこと無くラムがいなくなったあたるの寂しさを描いているのが切なくもあり、面白い所の一つだと思う。
ここであたるの超貴重なラムへの告白台詞が聞ける!
そしてあたるは彼女と共に、永い永い時間の旅路からラムを救出しにいく{netabare}どんな姿になってでも巡り会う二人はとても感動的でロマンチックに描かれている。短いシーンだが私はここが堪らなく好きだ {/netabare}
ここには書かない小さなネタバレが数多く有り、最初からラストまで飽きずに一気に観れる作品だと思う。
個人的には少年のルウと家庭教師のラーラはゲストキャラのみにしておくのは勿体ないくらい魅力的なキャラ。
最後に私のアニソンベスト5に入る自分的神曲を紹介させて頂きます。
ED「Remember My Love」
http://www.youtube.com/watch?v=CSMISAh1G6Y