景禎 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ヒメ、ヒメ、好き好き大好きヒメ、ヒメ
チャンピオンで連載中の漫画のアニメ化作品です。
ジャンルはスポ根もの。自転車競技という、ルールとかもあまり知られていない珍しい分野です。主人公がアニオタで、メガネのひ弱そうなルックスに似合わず、最大斜度20%の上り坂を大声でアニソン歌いながらママチャリこいでいく変人。意表をついた設定に、視聴決定。それ以外は、結構王道っぽい作品で、安定したおもしろさです。
主人公である小野田坂道は、千葉に住むアニオタ少年で、自宅から秋葉原までママチャリで往復しているうちに、知らず知らずのうちに足腰や内臓が鍛えられ、高校入学後、あれやこれやの経緯の末に自転車部に入部し、良き先輩や友人に出会い、隠された才能を開花させ、人間的にも成長する・・・というような設定。
スポ根ものにはありがちですが、原則として試合(レース)中心にお話しが回っていきます。レース中に自チームやライバルチームの特定の選手の回想シーンが長々と入って、結局1話で数百メートルしか走ってないよね、というようなこともあります。1話が1球で終わる「巨人の星」の遺伝子を正しく受け継いでいますね。
主人公、小野田坂道のエピソード以外にも、彼の所属する総北高校自転車競技部の先輩や同輩、ライバル校のメンバーのエピソードも丸々1話使ってやったりします。そういうトコロも王道スタイルです。
そんな中、ライバル校である京都伏見高校の1年生エースの御堂筋くんは特に異彩を放つキャラです。つーか、こいつほんまに人間なん?妖怪ちゃうん?的なキャラで、キャラの濃さは半端ではない。作画からして多のキャラとは明らかに違っています。彼、この作品には無くてはならない的な存在になっていると思いますね。実際、わたし的にはこのキャラが一番おもしろい。(決して好きではないが・・・)
放送は2013年秋から2014年春まで3クール続いたのですが、この夏はお休み。秋からまた再開の予定になっています。それはいいのですが、1期がインターハイ2日目のゴール寸前で終わるって・・・この状態で3ヶ月待てちぅんかい。
チームメイトの鳴子君の大阪弁や、京都伏見の面々の京都弁など、けっこう関西弁が使われる作品ですが、多少違和感はあるものの、たいがいの関西人の許容レベルを満たしていると思います。