シェリー さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ライ麦畑をぬけだして
時は中世ヨーロッパ。
これは行商人クラフト・ロレンスと『ヨイツの賢狼』ホロの旅の物語。
ロレンスは長身で白髪の映える凛々しい青年。
将来稼いだお金で自分の店をどこかに構えることを目的に堅実に歩む真面目な人間。
ホロはどこにでもあるような土地の伝承の化身。
きゃしゃな体に長く美しい茶色の髪、そして耳と尻尾を携えたおてんばな女の子。
この二人が商談を成功に導いたり、トラブルに巻き込まれたり、恋をしたり?
彼らの行き着く先はいかに。
なんといってもこの作品の最大の魅力は2人の会話とホロのかわいさです。
誰もが好きな異国感や時代の違いや、細かに描写された商業の過程なんかも魅力的でありますがこっちでしょう。
これまで多くの交渉を積み上げてきたロレンスと頭のとびきり良いホロとの言葉巧みな掛け合いは面白いです。
話には恋愛チックなことも出てきて慎重な駆け引きをし、スキをみせたら喉元ガブリ!w
中には感心してしまうような切り替えしをする場面もあってある意味気が抜けません。
ホロはとってもかわいいです。
彼女は自分のことを「わっち」と呼び、語尾には「~じゃ。」をつけます。
声優さんの力もあってかとても自然で、まあかわいいことかわいいことw
方言も似たようなもので標準語とは違ったしゃべり方をする女の子って
なぜだかかわいいと思ってしまいますよね。んー、なんでだろうw
他にも性格は明るく、強気で、嫉妬深い。
恋愛に関しては言葉とは裏腹に奪ってほしい感じがなんともくすぐられるw
あえて欠点をあげるならば話してる言葉が日本語で旅をするのは古き西洋と
言葉にしてみるとおかしな話ですが、まあそんなに気にすることではないですね。
あと映像作品としてそんなにいいものではなかったです。惹かれるような絵や動きがないです。
やはり本命の"会話"に絞ったのでしょう。
一期はテンポが良くて観ていて楽しかったです。
二期は2人の気持ちを掘り下げるためか、ゆっくりでなかなか話が進まず微妙でした。
全体的になかなか楽しめる作品だと思います。
目的も存在も違えど不思議な関係を持った二人の旅路。他の作品にはない魅力で輝いています。
余談
本作とはまったく関係ないけど、金色の麦畑にロレンスの白髪って
『The Catcher in the ray』のホールデン・コールフィールドを思い出します。
だからレビューのタイトルはそれをモジりました。