Lovin さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
見た感じ
■概要{netabare}
原作:渡辺航(「週刊少年チャンピオン」連載)
監督:鍋島修
シリーズ構成:吉田玲子
キャラクタデザイン:吉田隆彦
制作:TMS/8PAN
話数:3クール全38話
OP1:「リクライム」
by ROOKiEZ is PUNK’D
OP2:「弱虫な炎」
by DIRTY OLD MEN
OP3:「Be As One」
by チーム総北 小野田坂道、今泉俊輔、鳴子章吉、金城真護、巻島裕介、田所迅
ED1:「風を呼べ」
by アンダーグラフ
ED2:「I’m Ready」
by AUTRIBE feat.DIRTY OLD MEN
ED3:「Glory Road」
by チーム箱根学園 福富寿一、真波山岳、東堂尽八、新開隼人、荒北靖友、泉田塔一郎
挿入歌:「恋のヒメヒメぺったんこ」
by 姫野湖鳥(CV:田村ゆかり)
{/netabare}
■視聴前{netabare}
・印象:★
・原作未読だが人気があるのか?
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■第一話視聴後{netabare}
・印象:★★
・原作漫画は未読でTV放送を視聴
・上手く説明できないが面白そう
・主人公の坂を上る気持ちは理解できる
・次回予告直前の鼻歌は笑った
{/netabare}
■感想
原作漫画は未読でTV放送を視聴。チャリンコで競争する話。
主人公は、自宅のある千葉から秋葉原まで毎週欠かさず通った重度のヲタクだった。孤独だった中学時代とは違い、高校に入学すれば同属に会えると夢を抱いていたが、アニメ同好会は部員不足で休部中だった。そこでは気を取り直して、予約した限定DVDを受け取るためにママチャリで一路秋葉原へと向かった。
秋葉原までママチャリで通っていることを自転車競技好きの女子に知られたり、学校の裏門に続く心臓破りの坂を鼻歌交じりで登っているところを見られたりすることで周囲の注目が集まり、遂には自転車競技部に入部希望の同じ一年とサシで勝負することになる。その勝負で善戦でき、自転車に対して次第に興味を持ち始める。
この作品の良いところは、ロードレースに対して無知な主人公が、一歩ずつ着実に成長していくところだ。面倒見の良い周囲に恵まれているというのもあるが、精神的に叩かれる度に挫けるものの直ぐに立ち直る、案外ポジティブに考えられる性格も好感が持てる。
あと個人的に好きなのは、弱者が努力を重ねて強敵に立ち向かう展開の話。少年誌にはこの手の話が多いが、趣味に合うものとそうでないものがある。なのにこの作品は何だかハマってしまった。主人公がアニヲタよかったのか、何か感じるものがあったのか。
この手の少年誌に連載される作品には、富樫、虎丸のような解説者は必須だが、その時々によりヒロインや仲間が担当していて決まった解説キャラは居ない。ヒロインは砲丸並の武器を装備しているが、序盤こそよく登場していたものの、本格的なレースの最中は余り登場しない。
息抜きとして楽しめたポイントはED後に流れるCパートだった。ニヒルな同級生がアニメに毒されていく姿などが描かれていて、白熱した戦いを見た後でもクスリと笑える。あとは個性的なキャラの口癖なども挙げられるが、本編で一番面白かったのが田所迅の萌え歌だった。野太いダミ声で女の子口調の歌詞を歌う姿は鬼気迫るものがあった。
基本的な部分はよくある熱血スポ根ものと大差ないが、自転車ロードレースという目新しさと、主人公のこれまでの生い立ちなどからくる親近感のようなものに惹きつけられる。1期は3クール分と微妙な話数だが、近いうちに来る2期が楽しみでならない。
■蛇足{netabare}
挿入歌のヴォーカルに田村ゆかりを起用するなど、注力する場所が微妙に違う気もする。
お陰で至高の萌え歌が出来たとは思うが。
{/netabare}