Lovin さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
見た感じ祭り
■概要{netabare}
原作:橙乃ままれ(小説)
監督:石平信司
シリーズ構成:根元歳三
キャラクタデザイン:いとうまりこ
キャラクタ原案:ハラカズヒロ
制作:サテライト
OP:「database feat.TAKUMA(10-FEET)」
by MAN WITH A MISSION
ED:「Your song*」
by Yun*chi
・OPは英語詩のメタル調
・EDは元気な雰囲気のポップス調
{/netabare}
■主な登場人物{netabare}
腹黒メガネ
策を練ることに長けている。伝説の集団の一員。
暗殺者
腹黒メガネを主君と呼び仕えている。
二代目少女
過去に腹黒メガネの指導を受け慕っている。
祭り祭り
兎に角何でも祭りにするが頼りになる。伝説の集団の一員。
猫族シェフ
落ち着きがあり大きな発見をしている。伝説の集団の一員。
{/netabare}
■視聴前の印象:★★
・NHKなので少し期待する
■視聴後の印象:★★★
・原作小説は未読でTV放送を視聴
・細部は違うが概ねSAOという雰囲気
・でも人間関係よりバトルがメインかも
・NHKにも萌と乳袋の波が襲っている
{netabare}・SAOと最も違う点は生き返ることが出来る
・アカツキがだんだん可愛く思えてくる
{/netabare}
■感想
私の中ではNHK作品の打率が高いので今回も楽しめればいいな、くらいの感覚で視聴を始めたが、見事にハマってしまった。
ゲームの世界(ゲームの世界とは微妙に違うらしいが)に取り込まれて現実の世界に帰れない、という設定はSAOとほぼ同じだが、決定的に違う部分がある。SAOの場合はゲームクリアで解放されることが最初に提示され、悲壮感を帯びながら皆それに向かっている。戦闘に於いては、ゲーム内ではフロアボスの攻略、大局的に見ればGMの人間性との戦いがメインだったりする。
しかし本作品の場合は、エンディングもなく脱出方法ですらも自らの手で探し出す必要がある。恐怖という意味では此方のほうが大きいし日々やることも無いと思うのに、明るく世界に馴染もうとしている。戦闘に至っては単なるレベル上げ、もしくはクエスト攻略の手段でしかない。むしろ本当の敵は、個性豊かなプレイヤーやNPCだったりする。
展開としても大きく違っていると思える部分がある。SAOの場合は、ゲームの攻略という最終的な目標があってそれをクリアすることで達成感や充足感を得られるような展開だった。しかし本作品の場合は、目の前の問題を腹黒メガネが練った策で解決していくため、クエスト攻略の感覚で小まめに充足感が得られ、作戦がビシッとハマった際には非常に痛快である。
逆にSAOと共通していると思う部分は、料理人のジョブがあり、レベルによって調理可能な食材があったり、出来栄えが違っていたりするところだろう。ただSAOの場合は女子力()的な謎のスキルも多分に影響していそう、くらいの扱いだが、本作に於いてはその先の展開を左右する大きな発見として扱われている。
原作は「まおゆう魔王勇者」と同じ橙乃ままれ。当初そうとは気付かずに「何処かで聞いたことがあるな」程度の認識だったが、サイトを訪れてみてTRPGが制作されていたりして驚いた。なかなか面白そうではあるが、GMを面倒がって誰もしてくれない印象のTRPGは未だに需要があるのだろうか。
バーチャル世界に閉じ込められた人々を、SAOとはまた違った視点で描いており、楽しませてもらった作品なので、今秋放送予定の2期も是非視聴したいと思った作品だった。