北山アキ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
これでも援護射撃のつもり
原作未読
自分が受け入れられたい世界は
自分に都合のいい世界であって、
現実の世界ではない。
自分に免疫のないものに対峙すると反射的に過剰防衛気味に
「ビッチ」だ、「リア充死ね」だと
手垢にまみれた陳腐でテンプレ丸出しな
(でも本人にはその自覚はない)
借り物の言葉で他者化して切り捨てる。
たまに、頭の中に留めておけばいいものを
実際に口に出してしっぺ返しをくらう。
本音で話すことと攻撃的になることを履き違えてる。
自分の矮狭な世界を愛し、安住し、純血を守ろうと必死過ぎ。
それも、逆に自分を認め、諦め、受け入れられていないからだ。
まわりの人は普通にいい人なのにそれに気づけないのは
肝心の自分自身が見えていないから他人も見えこないためと思える。
あるいは自分なんてそんな定型のもの無いことが分かってないからか。
もこっちはもはや「クズ確定」の流れにあるが、
いや、可哀想にはならないし、否定もしないのだが、
観続けた人は
思春期をこじらすとこんなのもあるよなと思ってるから
観続けたんじゃなかろうか?
鏡に向かって「クズ」と言うのは辛い。
その痛みを噛み締めつつ楽しむアニメだ。
その痛みを感じずに「クズ」と言える人は
屈折した感情の欠如した人か、あるいは
もこっちと同類なのかもしれない。