「リトルバスターズ! 〜Refrain〜(TVアニメ動画)」

総合得点
84.3
感想・評価
1527
棚に入れた
7991
ランキング
294
★★★★☆ 4.0 (1527)
物語
4.1
作画
4.0
声優
4.0
音楽
4.1
キャラ
4.1

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ネタバレ

遥か彼方 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

縁の下の「日常」と柱と言うそれぞれの√、最後の予想外の柱を建てた時そこには何が生まれたか?

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と言うタイトルでレビューを書こうと思っていたのですが結末過ぎるので変更しますm(_ _)mですが、本当はこれをタイトルにしたいくらい、そう感じています。

お気付きの方も多いと思われますが私の名前「遥か彼方」は11話の挿入歌から取らせて頂きました。
それだけ私に取ってこの作品は楽しくもあり、悲しい思い出もあり、色々な意味を含め大切な作品です。
なので終了後のレビューを書くのも凄く難しくて、皆さんのレビューを拝読していて嬉しくなったり複雑な気持ちになったりと今も右往左往しながら手を動かしています。

皆さんに反論する意見も有るかも知れませんが、こんな事を考える奇特なヤツもいるんだな、くらいのお気持ちで読んで頂ければ光栄です。

まず、原作のゲームリトルバスターズ!は日常のドタバタはバカバカしくて面白い!それぞれのヒロイン√はイマイチ、と言うか低評価(姉御と鈴は除く)気味、そしてRefrainは本編であり神!と評価されています。
因みに私がこのゲームにハマっていった過程を述べたいと思います(これから購入を考えている人はスルー推奨)
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自分はアニメ化して初めて気付いたですが、この作品Keyでキャラも魅力的で、最終√は神!とまで言われていながら、他のKeyとは違い実はアニメ化は皆さんが予想していた以上に難しかったのではないかと思いました。
それでも思った以上に多くの人が11話に感動した、観て良かった!とレビューして下さっているのを拝読して、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。また反対のご意見も「ああ、やはり伝わりにくいのかな」と予想はしていたので、複雑では有りますが客観的にこの作品を評価して下さる事はどんなレビューでも興味深く拝読させて頂いております。

結論を言うと大成功では無いけどアニメ化した事によって新規のファンも付いた=アニメ化して良かった。と言う感じに思えます。

よく京アニなら、と言うご意見を見ます。
私はそれが正直疑問です(先に断言させて頂きますが、京アニアンチでも、JCファンでも有りません。どちらでも良い作品は評価していますしそうじゃない作品はそれなりに、と言う形です)
確かにKey作品で数々の名作を世に送り出してきた京アニです。ifで考える気持ちも解らなくはないつもりです。
ですがこれを当社が手掛けて今より、もっと言うとCLANNADと並ぶ神作とまで言われる様になれたかと言うと疑問なんです。

その理由はこの作品のテーマが「友情」だからです。
友情と言うものは一日だけで作られる事は有っても、第三者をも魅了するにはその積み重ねが必要ではないでしょうか?
このメンバーの別れが悲しいと感じる程の愛着が涌くには、ただブラウン管で仲良くバカをしているメンバーを観ている、そう言うシーンが流れているのを普通に観ているだけでは愛着は涌かせられるものでしょうか?
勿論、一期でお気にのキャラが出来てそれを中心に楽しめると言う形もアリだと思います。寧ろそう言う方の方が多いのではないでしょうか?
一期も含めてこれを書いていますが、一期の時点で初期メンバー(恭介、理樹、鈴、真人、謙吾)に愛着を持てて続きがどうなるかとこれを視聴した人は果たしてどれくらいいるでしょうか?

一期は2クールでした。
ですが唯湖以外他のヒロインとの出逢い+√の消化でいっぱいいっぱいで本当に感じて欲しい初期メンバー自体の絆を視聴者に感じさせられたか、正直疑問に思います。
只でさえ原作でも不評気味のヒロイン√、でも作品を作るには外せない(それぞれに良い話では有るのですが、総括するとイマイチと言う感想が多数です)
ゲームとアニメとの一番の違いは、どれだけ初期メンバーのバカな「日常」を楽しめるか、だと思います。
ゲームはプレーヤーが理樹視点なので自分も仲間になった気分で笑ったり、呆れたり、でもどこまでもバカな恭介達がとても愛しく感じられる作りになっていると思います(私はそうでした)理樹と一体化出来れば成功です。後はまさかの11話に向かって恭介に騙されながら鈴と成長していく進行になります。
理樹として自分もリトバスメンバーになれたからこそ別れのシーンがより辛いものに感じられるのだと思います。
余談ですがゲームでは ネタバレレビューを読む
ですがアニメでは理樹はキャラとしてちゃんといて、視聴者は仲間ごっこを観ている感じに思えた人もいるかも知れません(ですが、アニメ化して良かった事の一つとして原作組からの意見で申し訳ないですが、理樹(CV堀江さん)のキャラが確立された事です。正直原作では理樹は無個性で、プレーヤーを一体化しやすくされていたのでしょうが、Keyの主人公としては空気気味だった事は否めません、まあその分恭介のキャラが凄かった訳ですが、堀江さんが理樹と言うアニメキャラを見事に生み出して下さいました。緑川さんは勿論ですが、私は立派な成長を見せてくれた堀江さんの演技にも感謝したいです)
理樹と言うキャラが確立された事は良かったけど、理樹と言うキャラがいる事によって視聴者が置いていきぼりになってしまったのではないでしょうか。
言っている事が矛盾しているのは承知です。
つまりゲームなら自分も仲間として楽しめる感覚を味わえる作りになっているけど、アニメなら楽しいシーンを観ているのみでしかない。
「こいつら楽しいな」
とメンバーの仲間としての魅力が伝わった視聴者もいるでしょう。その方々は11話で感動した人も多いと思います。
上記でアニメ化が難しいと感じた理由、どの会社が作ったとしても「日常」の初期メンバーの面白さを伝える事が出来なければ、Refrainで感動させる事も難しい、と思うんです。
ですが貴重な2クール、恭介の原作のおバカなミッションや真人の有る意味神の域のバカで埋めてしまう訳にはいきません。ですが、出来るなら初期メンバーの魅力をアニメ組さん達にもっともっと伝えられたら良かったのに・・・と今でも思います。
でもそれは、アニメじゃなく原作で理樹として仲間の楽しさを知る。本当はこれが一番リトバスの魅力を知れ、心から11話の感動を味わえる方法なのだと思います。
ヒロインの√を入れながら、もっと「日常」も魅せる。2クールで出来る事には限界が有ります。そう言う意味でどの会社が手掛けても一期をこれ以上魅力的にするのは難しかったのではないでしょうか。
一期がこけたら二期への期待も自ずから減少してしまいます。幸いこの作品は二期のRefrainが本編と言う評価は広まっていた為「まあ、観てみるか」と視聴続行された人も多かった様です。

ただ二期が1クールと言うのを知った時には正直不安になりました。視聴された方々はご存じでしょうが2クールなら、あの重々しい雰囲気が11話が来るまで今回以上に続くでしょう。正直鈴√辺りは原作でも鬱になりました。解ってはいるもののアニメで改めて観たら鈴が可哀想で可哀想で・・・。
理樹が懸命にリトルバスターズを立て直そうと健気に頑張るシーンも原作より切なかったですね。どんなに頑張っても待っているのは・・・原作では全く意味不明だった他のキャラ達の言動ですが、理由を知って観ると堪りませんでした(余談ですが原作Refrainまで、何故か理樹は白い鳥の化身とか思って別れるのは絶対理樹だと思い込んでいたんです。今までのKey作品のイメージとナルコレプシーからでしょうかwこんな考察していたくらいなので、そりゃもう11話のシーンまで全くネタバレに気付くこと無く、恭介に説明されて「そうくるのかよおおおおお!(涙ブワっ)」てな感じでした)

更新前に少し書きましたが、11話の恭介のシーンは私は原作を超えたと思っています。緑川さんの演技はこれ以上ない程素晴らしいものでした!
原作ではネタバレレビューを読む
勿論その時も「あの恭介がこんなに取り乱して泣くなんて!」と突然のシーンに驚愕しながら泣きました。
しかしアニメになった事で、飛び散った涙や歪んでいく顔、今にも倒れ込みそうに理樹に、誰かに、何かに助けを求める恭介の心の叫びがダイレクトに伝わって来て、その弱々しい姿がとても人間的で、どうしようも出来ない運命が辛くて、恭介が可哀想で、とにかく夜中なのに声を出して泣いていました。
あれ以上のあのシーンは考えられません。
作られたシーンに声をあてて皆を感動させるあの演技をされたのなら私的にはあのシーンが最高と言えます。
今回はそれをJCが作った。
それは評価されるべきだと思えます。
勿論、11話を視聴していた皆さんの殆どが感動したかと言われればそれはNOでしょう。
理由は様々でしょうが、原作組なら1クールに詰め込みすぎて大切なシーンを幾つも省かれ幻滅した人、アニメ組なら初期リトバスメンバーへの愛着を始め、11話に来るまでの説明不足など、他にもその人それぞれの理由は十人十色でしょう。
私も1クールであの感動を描ききるのは難しいかなと心配はしていましたし、意味不明で感動出来なかったと言うレビューも目にします。2クールでは鬱々が続いてしまいますし、1,5クールとか有れば調度良かったのかも知れませんが。
その辺もRefrainのみを二期としてアニメ化するのに難が有ったのかも知れません(一期から続けての3クールならどうだったんだろう?ゲームと同じ一気に最後まで行けた分、より愛着が涌いた人が増えたのかな・・・?)

それでも思ったより感動した、観て良かったと言う意見も多いので、これはこれで良かったのかな、と思えます。

ラストに恭介が「修学旅行」に行こうと言いましたよね。
原作では何とも思わなかったのですが、現実的な事を言うと誰一人として事故をトラウマだと思うメンバーがいなかったんだと、思いました。
でもそれがリトルバスターズだとそこで改めて感じました。

ネタバレレビューを読む

死すら乗り越えたメンバー達だから、皆がいれば何も怖くない。きっとトラウマなんてマイナスな感情なんか感じる隙が無いくらい、皆といたい、楽しい事をやりたい!と言う気持ちでいっぱいだったんでしょうね。
原作をプレイし終わった時
「凄いハッピーエンドだな!」
と驚きました。Keyの中では珍しい、いえギャルゲーの中でもこれだけの大団円は滅多にないのではないでしょうか?(Eはそうだったけどw)
でもこの作品のバカな「日常」がRefrainと同じくらい私は好きです。

バカな事をして皆笑顔になる。

Refrainと言う展開があるからこそ、かけがえない日常の大切さ、そしてリトルバスターズの皆が笑って幸せでいて欲しいと言う気持ちが生まれたのだと思います。

鬱展開は嫌いでは有りませんし、ハッピーエンド過ぎるのは物足りなく感じる事も有る私ですが、

リトルバスターズにはアニメ界で一番幸せでいて欲しい!

皆が笑ってバカやってる「日常」がきっとどの仲間より似合うと思うから。

私的意見だらけの乱文、長文失礼致しました。
ここまで読んで下さった方々、心より感謝致します。

以下視聴中のレビュー




ネタバレレビューを読む

投稿 : 2014/01/04
閲覧 : 402
サンキュー:

34

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