agsc さんの感想・評価
3.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
最後の展開さえ無ければ・・・
現状を変えようと動く主人公、ガルシアやロベルタ達の変化・グレイフォックス隊との因縁の決着等、迫力のある銃撃戦だけでなく物語としての部分もしっかり描かれていたのは良かった。・・・最後のアレさえ無ければ。
最後の、ガルシアがロベルタを正気に戻す為にやった事。あれって別にグレイフォックス隊との戦闘が始まる前にやっても良かったんじゃね? そうすりゃグレイフォックス隊に犠牲出なかったし。
それに、キャクストンは事前にガルシアがやろうとしていた事を知っていた。こんな、部下を無駄に犠牲にする様なやり方を容認するってのはキャラに反している。実際、グレイフォックス隊がやった事に対して自分1人で罰を受ける姿勢だったし。
ガルシアも、いくらロベルタが超人とは言え戦闘によって死ぬ可能性は十分にある。グレイフォックス隊も全く手加減してないし、実際結構な数当たってる。それでも耐えているとは言え、頭や心臓に当たれば流石にロベルタでも死ぬだろう。死ななかったのは運が良かっただけ。ガルシアがそんなリスクを容認するのは不自然。
極めつけは主人公。ロアナプラに関わって不幸になった人間を救いたいとか言ってる割に、グレイフォックス隊の犠牲については全く心を痛めていない。最後に船に戻ってきた際も、隊員の前で綺麗に上手く行った~って考えつつめっちゃ清々しい顔してたし。せめて誰かを救う過程で他の誰かを不幸にした事に対しての葛藤くらいしてくれよ。
救いたいって自分の欲求の為に行動し、その過程での犠牲に全く頓着しない・・・これって他の悪党と一緒じゃん。
声優は・・・ガルシアの声が全く合わなかったから。殺伐とした雰囲気の中で、こんな童話でよく使われてそうなお行儀の良い声当てられてもなぁ・・・極限状態での必死さってのも弱いし。