Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「巨人を一匹残らず駆逐してやる・・・」色々と衝撃的な作品でした^^;
この世界には、「ウォール・マリア」、「ウォール・ローゼ」、「ウォール・シーナ」という3つの巨大な壁の中だけで生活する人間と、その壁の外には大きさの様々な巨人が蠢いている・・・そんな世界です。
そして、この物語の主人公はエレン・イェーガーという、壁の外の世界に人一倍憧れを抱く15歳の少年・・・ヒロインは、エレンの幼馴染で常に彼と行動を共にしているミカサ・アッカーマンというエレンと同じ年の少女です。
巨大な壁を建造して100年・・・人々は壁の中での生活に慣れ、巨人の驚異を忘れかけていました。
しかし、エレンが10歳になった年、突如超大型の巨人が現れ一番外側の壁の一部が破壊された事により、壁の外から巨人が侵入してきたのです。
巨人の驚異を忘れかけていた人々は、恐怖に打ち震えながら逃げ回ります・・・
それでも、圧倒的身体能力に差がある巨人からは中々逃げられません。
そんな中、エレンの母親がエレンとミカサの目の前で巨人に捕食されてしまいます。
力が無かったから母親を助けられなかった・・・エレンは担がれて逃げながら、この世から巨人を一匹残らず駆逐する事を固く心に誓い・・・物語が動いていきます。
巨人が人間を襲うのは捕食のためである・・・という予備知識ゼロで視聴に臨んだので、第1話から衝撃的で・・・巨人に母親が捕食されるシーンは、思わず身体が固まってしまいました^^;
でも、その直後のエレンの言動・・・担がれて逃げながらも視線は母親を捕食した巨人から外す事なく、涙ながらに誓いを立てる場面には、心を打たれました(;_;)
とても10歳の少年とは思えない鋭い眼光で巨人を睨みつけるのですが・・・同時に自分の無力さと母親を失った悲しみにのあまり、涙を流すことしかできなかった・・・そんな彼の悔しさに共感し、思い切り貰い泣きしてしまいました^^;
立体機動装置による戦闘・・・調査兵団の敬礼・・・この作品の格好良いところは沢山あるのですが、この作品で秀逸なのは、人の言動・表情が緻密に描かれている点だと思います。
周囲の建物より背の高い巨人・・・そして、巨人の行動目的はただ一つ・・・人間を捕食する事・・・そんな巨人が何匹も現れたら、そりゃ怖いに決まっています^^;
でも、彼らは自らの生命を顧みずに立ち向かって行くんですよね・・・
そんな彼らも立体機動装置を操りながら・・・巨人に刃物を突き立てながら・・・巨人から逃げながら・・・
最後の最後まで行動する事と考える事を諦めない・・・そんな彼らはやっぱり立派だと思いました^^;
そして、壁の外に出向く調査兵団の存在も素晴らしかったと思います^^
最前線であればあるほど部隊の纏まりと上に立つ者の決断力が重要になってきますが、エルヴィン団長の思慮深さと、リヴァイ兵士長の戦闘力が融合し・・・コツコツと積み上げて来た結果なのでしょうけれど、部隊も緊迫感があり、統率もしっかりとれていたと思います。
また、本能的にエレンを守るミカサと、知略に長けたアルミン・・・エレンを信じ、エレンの傍で頑張ってきた2人は流石友達だと思いましたし、彼らの言動には何度も胸が熱くなりました^^;
この作品のOP、EDは格好良かったですね♪
オープニング:〈前期〉紅蓮の弓矢 歌 - Linked Horizon
〈後期〉自由の翼 歌 - Linked Horizon
エンディング:〈前期〉美しき残酷な世界 歌 - 日笠陽子
〈後期〉great escape 歌 - cinema staff
この作品は2クール25話の作品でしたが、尺を目一杯使って物語が描かれていた事と無駄な部分が無かった事から、中だるみする事なく視聴する事ができました^^
壮大なファンタジー物語だったと思います・・・でも、エンディングは間違いなく次期を示唆していたと思います。原作もまだまだ連載中の様ですし、物語的にも途中なので、しっかり最後まで描かれる事を期待したいと思います♪