かげきよ さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
京アニが贈る退魔バトルファンタジー
不死身の半妖・神原秋人と血を操る特異な異界士少女・栗山未来が
妖夢を退治する学園バトルファンタジー。
今まで観たアニメの要素が色々と集まった感じもする王道退魔バトルの様ですが
今後オリジナリティが出てきそうな予感がしますので期待しています。
作画や学校の雰囲気で『氷菓』を思い出しますね。
未来はドジっ子で妖夢退治を怖がっている様子なのですが最初豪快に秋人の胸を貫いており
うーん、どういう事だ?(時系列や人格が違うのかな?)
っという疑問もあるんですが観ていくうちに分かってくるのかな?
あらすじ見ると壮大な物語みたいなので楽しみに視聴していこうと思います。
※2話感想{netabare}
未来ちゃん強いじゃん…って思ってたら1000円クラスの小物。
雫さんの倒した妖夢も強くなっていたし『虚ろな陰』の影響みたいだけど
それだけなのか気になります。
血を色々な形態や効能として利用するバトルはなかなか面白いです。
自傷してるというのも緊張感がアップしますし。
ただ先週見せたドジっ子設定は必要だったのかは疑問符。
一つドジったら命を落としそうなギリギリの異界士の世界でこの設定は邪魔だし
この設定使うとご都合主義に見えてしまうのではないか心配になります。
秋人の母さん変わり者ですね、妖夢を旦那にするだけのことはあるな。
次回は未来の経緯・過去の話が出てきそうです。
{/netabare}
【総評】
京アニもダークファンタジーもの行けるじゃん!
…って言いたかったんだけど微妙でした。
作画としてはキャラは魅力的に描けているし、バトル単品の動きも良かったけど
『境界の彼方』『虚ろな陰』という実体のない妖夢のどす黒い闇の世界感が
どうしてもポップかつ綺麗に見えて得体の知れない怖さが感じられなかったです。
この辺りは実体のない物の表現なので難易度高いと思うんだけど、
京アニがどう表現するのか期待もあったので癒し表現並にダークも行ける!
って所も観たかったのですが欲張り過ぎたようです。
ストーリーとしての道筋は悪くなく楽しめましたが
まだ疑問や伏線を回収しきれれていない上に
終盤に入っても更に謎をばらまき回収しなかったりと
投げっぱなし感が強く非常にもったいないです。
後半ちゃんと締めてくれれば良かったんですけどねぇ。
原作がどうなっているのか知りませんがアニメを観る限りだと
人気が出たら2期作ろうという魂胆が垣間見えてしまっている気のする結末は萎えさせます。
【私不愉快です!】未回収伏線や謎を少々 {netabare}
・異界士協会の全容
組織の底が知れないと言うか触っただけで何も見えなかったです。
石買い取って集めて何かしてたのでしょうかね?
何か裏があるなと読んでしまっていたので空かされました。
・ミロクの望む世界&目的
何がしたかったのか良く分からなかったです。
妖夢を勝たせたとしてどういう世界にしたかったのか?
人と妖夢は表裏一体なのだから妖夢だけの世界にはならないだろうし
人への復讐であるなら動機が語られていない。
・秋人の出自、母との関係
半妖とされていたけど境界の彼方の器だった様で…この辺の経緯気になります
・ミロクと泉の内にいる妖夢
終盤投げかけられた謎ですが完全スルー。
・未来復活の謎
都合良く生き返ったような印象。
邪念が妖夢になるのならば希望が奇跡を呼ぶ事もあるのでしょうか?
1期完結なら未来の居ない世界で秋人がどう生きていくのかを
匂わせる終わりで良かった気がします。
ご都合主義でなければもう少し説明を!
・サブタイトルの色
最終話の灰色を引き出すために付けていたんですかね?
メガネの赤を強調したいからかな?
この辺りは理解力が乏しかったのかも知れないけど
もう少し意味深げな気がしていたのですが…。
…他にもあるけど2期が出来て語られる日があると思いたいです。
{/netabare}
見所はあったものの期待は下回ってしまった作品になりました。
個人的には今秋アニメは不作なのでマシな方でしたがお勧め作品には届かなかったです。