Lovin さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要
TV放送を視聴。原作漫画は未読(偶々紀州に向かう道中の一話は読んだ)。巨大化した蟲と戦う話。
剣豪の両親の元に生まれた主人公は、中央からの招集に故あって添えない父の代わりに一人都を目指していた。その途中迷子になってしまい団子屋の少女に道案内をしてもらう。
視聴前の期待度は3段階で★★と普通。週刊少年サンデー連載と言うことで少しは期待できるのかな、とも思ったがそこは視聴するまでグッと抑えてみた。
本作品は監督:浜名孝行×シリーズ構成:加藤陽一×制作:セブン・アークス・ピクチャーズで、2クール26話で構成されている。
OPは前期がガガガSPのがなる曲、後期はFREE蛇'Mのロック調の曲で、熱い展開の作風にはあっていると思う。
EDは前期がi☆Ris、後期はayamiのどちらもバラードに近い曲で、暑苦しい男性陣というより不安を抱えた女性陣を表したような曲に仕上がっている。
■主な登場人物
主人公
両親の強さは桁外れだが本人は今だ修行中の身。
火薬使い
忍術の心得はあるが次回予告では好奇の眼に晒される。
式神使い
能力は高いが虫が嫌いでまだ子供。伸び代は大きそう。
似非更木剣八
常に酒壷を抱えている酒豪でカッカッカッと笑う。
元宿敵
蟲の能力を吸収する刀を振り回す元宿敵の凄腕。
看板娘
蟲に係わるトラウマを抱えた団子屋の看板娘。
■感想
作品を全編を通した感想は、週刊少年誌に連載中の作品らしい暑苦しい作品で、原作もインクの量が相当なのだろうなと想像してしまう作品だった。
本作品も能力バトル系に分類しても良いと思う。修行中の身である主人公が行き詰ると父親が登場し、自ら編み出した剣技を授けると言う、少年誌にありがちな展開で主人公が新しい能力を身につけていく。
敵である蟲達も序盤の姿からは想像の域を超える状態に進化しており、視聴側にとっては常に蟲達が1歩先に行っているような感覚を抱かせ危機感を煽るような構成になっているのは上手く見せていると思う。
ただ主人公の最終的には根性に訴えるように無駄な熱さが気になった。無条件で人を信じてみたり、やると言ったら何が何でもやり切ると根性を見せたり、確かにそれが武士なのかもしれないが、無意識のうちに出る究極奥義が最終的に制御できていたりと、熱さに充てられて食傷気味に感じた。
最終話が終わった時点で、放送時間をみても分かるが対象年齢が低めで、努力と根性で勝利を掴む暑苦しい展開が好きな方にはお奨め出来る作品だと感じた。
■作品の傾向
暑苦しさで類似作品を選べば「魁!男塾」辺りを挙げておく。
努力と根性と勝利ならスポ根全般となるがあえて「侍ジャイアンツ」を類似作品にしておく。
■蛇足:{netabare}
原作者はどういう経歴の人物なのだろうか。藤田和日郎のアシスタントでもしていたのだろうか、と想像してしまうほど熱い。
{/netabare}